いつの頃からか
私は自分の記憶を削除するようになった。
小学校までは鮮明に覚えてるのに
中学以降の記憶がほとんど曖昧だ
それはつい最近のことまで続いている
自分の歩いてきた道を振り返ってみると
そこには喜怒哀楽の感情もなく
ただ真っ白な世界だけが広がっている
私は苦しいとき
悲しいとき
悔しいとき
そうやって自分の感情を消し去るために
閉じ込めるために、自分の過去の記憶まで
封印してしまってきた
だから突然訳もなく
パンドラの箱の蓋が開いてしまったように
自分でもうまくコントロールできない涙や感情が溢れてく
涙が乾けばまた何事も無かったように
そこには喜怒哀楽などなくて
幸せも
楽しいも
悲しみも
痛みも
そうやって全てリセットしていく
でもそんな生き方は楽なようでいて
とても寂しい生き方なのかもしれない
あらゆる負の感情をそうやって排除した
生き方は同時に
あらゆる幸せの感情も思い出せなくなってゆく
真っ白で波風たたない世界など
空虚でしかないと
悲しさや辛さはを得ることは同時に
幸せや喜びの感覚を得るということ
だからこれからは
あらゆる負の感情さえも
悪いものではないのだと...
手放そうとはせず
大切にしていきたいと
そのように思う。