最近季節柄たくあんをよく頂く。


 昔は母が台所の片隅でよく糠味噌をかき混ぜていたが、その母も他界して久しい。


 もうお袋の漬けたたくあんの味は遠い記憶の彼方である。


 さてそのたくあんだが、これがまた各家庭により様々な芳香と味わいをかもし出している。


 酸味の強い物から、奥深い味わいのものまで見かけは干からびた大根には違いないが、それぞれ持ち味は異なっている。


 そんな中、先日頂いたそれは、まさにたくあんのスーパースター敵な一品だった。


 香りもふくよかで味も申し分なく、お茶請けによし、少量の醤油を含ませご飯のおかずにも良し。


 今シーズンの大ヒット三ツ星印のたくあんと言える代物だった。


 こんなお袋の味で育ったら、将来舌が肥えちゃってさぞや大変だろうとまで思ったしだいである。