「え、なにあの真っ黒な背中

なに、大丈夫なの、消えるの?」

 

 

そしてこの時には気づきませんでしたが、

左足の膝とくるぶし当たりに4センチほどの母斑もありました。

 

 

 

 

旦那と産まれてきた我が子を見て

頭が真っ白になりました

 

 

「大丈夫だよ~

すっごく元気な女の子だよ!」

 

そう言ってくれる助産師さんの

言葉が全然頭に入ってきませんでした

 

先生が背中を見て

「蒙古斑ではないなあ・・

ちょっと電話してきます」と

 

分娩室を出て、大きい病院に

電話をしているようでした

 

 

しかしその時は少しまあ大丈夫だろうと

軽く考え今を大事にしようと

家族3人で写真を撮り

可愛い可愛いと旦那と

メロメロでした( *´艸`)

 

 

先生が戻ってきて

「一度大きい病院で診てもらいましょう

大丈夫だよ体は元気だから」

 

紹介されたのは県内にある

こどもに特化した大きい病院でした

 

 

それから処置が終わり

病室にほぼ2日ぶりのご飯を食べました

 

産んだ直後だからか興奮からなのか

お腹すいてるはずなのに

あまり食べられず(笑)

 

少し病室で旦那とゆっくりして

旦那とはしばらくばいばい(;O;)

 

 

一人になり、娘のあざのことを

携帯で検索しました

 

 

そこで初めて

 

”先天性巨大色素性母斑”

 

という言葉を知りました

 

 

 

20㎝を超えるものは

2万人に1人の確立とのこと

 

とても珍しい病気でした

 

 

それと同時に”悪性黒色腫”

 

という言葉が出てきました

 

 

数%の確率でその母斑が

悪性化することがあるとのこと

 

巨大なものからは悪性しやすい

と書いてありました

 

またその癌は特に治療法がなく

 

予後不良

 

と書いてありました

 

 

また”神経皮膚黒色症”

 

とも書いてあり

 

脳に同じように母斑がある状態のこと

 

場所によっては発達障害、身体障碍、

てんかん発作、水頭症、様々な

症状が起こるというもの

 

それも母斑がある人のうち

確率は数%

 

脳に母斑があるからといって

絶対何かしらの障害が生じる

わけではないみたいですが

その可能性は高い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調べれば調べるほど

悪いことしか書いてないこの病気

 

信じられないほどの不安と恐怖に

襲われました

 

 

 

なんでうちの子が

 

他の子は普通に産まれてきてるじゃん

 

妊娠中も順調って言われてたのに

 

この子が大きくなったらどうなるんだろう

 

悪性化しちゃったらどうなるの

 

この子死んじゃうの?

 

まず普通の生活が送れるのかな

 

いじめられちゃうかもしれない

 

きっと人より辛いことが

たくさんたくさん待ってる

 

私はこの子を育てていけるのだろうか

 

 

 

色んな思いが頭の中を

ぐるぐるして涙が止まりませんでした

 

 

 

 

「〇〇さーん入りますねえ」

 

助産師さんが娘を連れて病室に来ました

 

 

改めて我が子を見て

 

これが私の子なんだと

感動したのと同時に

あざのことが頭から離れず

どういう気持ちで娘を

見たらいいのかわかりませんでした

 

 

ごめんね、ごめんね、、。

 

そう頭の中で繰り返していました

 

 

少し娘に会って

「今日はゆっくり休んでね」

 

そう言って助産師さんは

娘を連れて病室を出ていきました

 

 

寝なくちゃいけないのに

ぐるぐる同じことばかり

考えて泣きながら

ベッドに横になり、寝るまでに時間が

かかりましたがなんとか寝ました。