3月31日、テレ東 《午後のロードショー》 枠で放映した 「マグニフィセント・セブン」 を観ましたカチンコ

 

 

町にボーグの魔の手(左)  カレンとチザムの出会い(右)

 

 

 2016年9月公開 「THE MAGNIFICENT SEVEN」。

 デンゼル・ワシントン主演の西部劇アクションで、ユル・ブリンナーが主演した1960年10月公開 「THE MAGNIFICENT SEVEN(邦題:荒野の七人)」 のリメイク版です。

 

 

 1879年、カリフォルニア州トゥオルミ郡ローズクリーク。

 穏やかに農業を営んでいた小さな町を採鉱源にしようと、ギャング団を率いるボーグは保安官をも抱き込み、恐怖をもって農夫たちを支配。抗ったマシューは残忍に射殺されました。

 

 マシューの妻エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は悲しみに暮れながらも、腕利きの賞金稼ぎを雇って町を解放しようと旅に。はじめに出会ったサム・チザム(デンゼル・ワシントン)は委任執行官という公の顔も持つアウトロー保安官でした。彼は過去のツテをたどり6人の仲間を集めます。

 

 大人数のならず者を動員でき、重火器をも繰り出せるボーグ一団との闘いに臆する町の人々。しかしカレンの叱咤と7人の訓練で、故郷のため立ち上がる決意を固めました。ついに来襲するボーグの大軍。小さな町が戦場と化します―

 

 

猛者7人が集結(左)  町を狙う重火器(右)

 

 

 かの黒澤 明監督作品 「七人の侍」(1954) の翻案でもあるというので、本邦にも親しみがありましょう。

 

 とはいえ、黒澤監督自身が西部劇のファンで、ジョン・フォード監督をお手本にしていたことを公言しています。黒澤映画にはシェイクスピアの戯曲を日本版にした作品も多く、洋の東西相互の化学反応といった趣き。芸術においてオリジナルとは何かを考えだすと、まったくもって難解なテーマです。

 

 こと西部劇でいえば、ジョン・フォード監督もかなり手あたり次第に題材を探しており、きちんと原作をクレジットしているのもあれば、西部劇作家ジェームズ・ベラやアラン・ルメイの小説からつまみ食いしたり、モーパッサンなど海外の劇作家の作品を西部舞台にアレンジしたりしていますから、おおらかというかなんというか。

 

 してみれば、黒澤監督の海外での高評価というのは、そうした ‟交流” が映画界国際性の中で歓迎されたからなのでしょう。

 

 さらに本作は、デンゼル・ワシントン演じるチザムは黒人で、東洋系のビリー(イ・ビョンホン)やネイティヴのレッドなど、マイノリティで7人が構成。精神的支柱が女性のカレンであるところも現代らしい多様性を感じました。

 

 また、チザムたちの行動原理が義侠心とか正義感とかじゃなくきちんと描かれているのも細やか。戦闘シーンはドン引きになるほど凄惨なものでしたが、ストーリーを知っててなお没入できる内容だと思います。