KEATS | BIRKENHEAD ERKY 旧ブログ 2006~2013
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KEATS
 
SARAHSARAHさんの記事で初めて知った1984年リリースのAORバンド、
KEATS
今まで知らなかったのが不思議なくらいの凄いメンバーですね~
早速買いました。
 
Colin Blunstone  -  Vocals (The Zombies )
Ian Bairnson  -  Guitars (The Alan Parsons Project、Pilot)
Pete Bardens  -  Keyboards ( Camel ) 
David Paton  -  Bass ( The Alan Parsons Project、 Pilot)
Stuart Elliot  -  Drums ( The Alan Parsons Project、Steve Harley)
 
 
Keats - Heaven Knows
 
 
 
 SARAH
S A R A H メッセンジャーオフライン さんの記事KEATS/KEATS(1984)を、そのまま転載
 
 
KEATS/KEATS(1984)
 
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僅か1枚の作品だけを残してその活動に終止符を打ってしまった・・・。そんな運命を辿ったバンドは一体全体どのぐらい存在するのでしょう・・・。本日ご紹介するバンドもそんなバンドの一つです。しかもメンバーは無名ではなく、実績の有る方ばかり・・・。当時の私の記憶は、残念ながら既にあやふやなものとなってしまってますが・・・。このバンドに対しての評価は賛否両論だったように・・・。今ではその名が語られることも少なくなってしまいました・・・。KEATS・・・。現在彼らのことを覚えている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか・・・。
 
Colin BlunstoneIan BarinsonPete BardensDavid PatonStuart Eliot・・・。KEATSのメンバーに名を連ねる5人・・・。THE ZONBIESTHE ALAN PARSONS PROJECTCAMELPILOT・・・。KEATS以前のキャリアも有名どころばかりですね。おそらく当時彼らの音を聴いた方は、これらのバンドのイメージを多少なりとも追い求めていたのかもしれません。それが彼らを短命に終わらせてしまった一因になってしまったのでは・・・。スーパーグループというのはいつの時代でも難しいものですね・・・。バンドの想いとファンの想い・・・。この両者は必ずしも一致するとは限りませんから・・・。
 
 
1.Heaven Knows・・・いかにも80年代的なKEYの音色で幕を開けます。TOTOに近い洗練された雰囲気のAOR。
2.Tragedy・・・USAの産業ROCK系のバンドにはないウエットな味わいと、プログレ的なアンサンブルも聴ける曲。
3.Fight To Win・・・癒し系ながらも前向きなパワーを感じる曲。TOTO10ccの浮遊感が少しMIXされたような。
4.Walking On Ice・・・David PatonさんのVOをフューチャー。KEYの音色にCAMELの香りを漂わせた曲ですね。
5.How Can You Walk Away・・・大人の産業ROCKといった感じ。軽快ですが軽薄にならないところがさすが。
6.Avalanche・・・CAMELの持つ叙情性な美しと共通した世界感。コーラスの美しさと共に心に浸み渡ります。
7.Turn Your Heart Around・・・当時確かシングルになった曲。時代的な背景もしっかり感じるキャッチーな曲。
8.Hollywood Heart・・・癒し系の王道ともいえる優しくも洗練されたバラード。昔はこれが大人っぽく聴こえたもの。
9.Ask No Questions・・・アルバムの後半は前半に比べるとAOR色が強くなります。秋の夜長に良く似合う音。
10.Night Full Of Voices・・・このアルバムではサックスの音色も効果的に使われています。アダルトなムード。
 
 
あくまでも個人的な観点からの意見になりますが・・・。本作は産業ROCKプログレAORを心地良いと思える方にとっては、とても楽しめる作品なのではないかと思います。TOTOFOREIGNERあたりがお好きならば間違いなく一聴の価値はあるでしょう。そして、出来ることならばメンバーの過去のキャリアをリセットして、じっくりと耳を傾けて頂きたいな、と。アルバム後半の曲は特に今の季節にぴったりのしっとりとした大人の雰囲気たっぷりの曲が続くので・・・。グラスを傾けながらの大切な人との語らいに・・・。きっと優しい気持ちになれると思いますよ!!!
 
それにしても・・・。Pete Bardensさん・・・。彼が既に故人となってしまっていることが惜しまれます・・・。じわじわと浸み渡る彼のKEYは・・・。今では中々聴くことの出来ない貴重な個性だったと改めて感じずにはいられません・・・。