
NEWS / ニュース
2013.10.15
ビセンテ・アミーゴ 横浜公演レビュー
昨日、横浜・神奈川芸術劇場にて行われたビセンテ・アミーゴ公演。
所属レーベル担当者によるレビューとセットリストを掲載します!
今年3月に7枚目のオリジナル・アルバム『ティエラ』をリリースしたばかりのビセンテ・アミーゴ。今や世界で最も有名なフラメンコ・ギタリストの一人に数えることに異論を挟むひとはいないでしょう。その彼の新作を引っさげての約1年半振りとなる来日公演が実現。
初日の公演は神奈川芸術劇場。白のシャツに黒のスラックスとベストというシンプルな出で立ちでひとり舞台に登場したビセンテ。緊張感が張りつめた中、一本のギターから発せられているとは思えない複雑で繊細なメロディー。オープニングの1曲で早くも聴衆の心を鷲掴みです。
2曲目からバンドメンバーが登場。ビセンテをセンターに下手にヴァイオリン、フルート、バーカッション、エレクトリック・ベース、上手にギター、カンテ(歌)、ドラム&パーカッション。総勢8名が扇状に並ぶというシンプルなステージ。フラメンコ・ギターのアンサンブルに派手な演出がなくとも、そこから発せられるエネルギッシュな演奏こそがなによりも聴く者の心を揺さぶらせるのです。それがビセンテの音楽。
2曲目に披露したのは初期(1995年)のアルバム『魂の窓』収録の「メッセージ」、続いて2005年リリースの『音の瞬間』から「アルコ・バホのタンゴス」。中盤から後半にかけては新作『ティエラ』と前作『パセオ・デ・グラシア』からの選曲という構成に。「ラウラの歌 (カンシオン・デ・ラウラ)」では歌も披露。これはご愛敬(??)(アルバムの中でも本人が歌っているので本気?)・・・。
新作を引っさげてのツアーとは言え、この構成は現在進行形のアーティストとしての自負と気合を感じます。それにしてもビセンテを中心としたアンサンブルの一体感とグルーブ感は圧巻。もともとカンテの伴奏であったフラメンコ・ギターがビセンテの演奏を聴くとカンテがフラメンコ・ギターの伴奏になっていると思えるほど、彼の演奏は際立っています。演奏者、観客とも集中力を切らすことなく、大きなエネルギーと感動を共にした約1時間半のステージ。最後はスタンディングオベーション。アンコールを聴き終えた後の心地よい余韻がなんとも清々しい。
所属レーベル担当者によるレビューとセットリストを掲載します!
今年3月に7枚目のオリジナル・アルバム『ティエラ』をリリースしたばかりのビセンテ・アミーゴ。今や世界で最も有名なフラメンコ・ギタリストの一人に数えることに異論を挟むひとはいないでしょう。その彼の新作を引っさげての約1年半振りとなる来日公演が実現。
初日の公演は神奈川芸術劇場。白のシャツに黒のスラックスとベストというシンプルな出で立ちでひとり舞台に登場したビセンテ。緊張感が張りつめた中、一本のギターから発せられているとは思えない複雑で繊細なメロディー。オープニングの1曲で早くも聴衆の心を鷲掴みです。
2曲目からバンドメンバーが登場。ビセンテをセンターに下手にヴァイオリン、フルート、バーカッション、エレクトリック・ベース、上手にギター、カンテ(歌)、ドラム&パーカッション。総勢8名が扇状に並ぶというシンプルなステージ。フラメンコ・ギターのアンサンブルに派手な演出がなくとも、そこから発せられるエネルギッシュな演奏こそがなによりも聴く者の心を揺さぶらせるのです。それがビセンテの音楽。
2曲目に披露したのは初期(1995年)のアルバム『魂の窓』収録の「メッセージ」、続いて2005年リリースの『音の瞬間』から「アルコ・バホのタンゴス」。中盤から後半にかけては新作『ティエラ』と前作『パセオ・デ・グラシア』からの選曲という構成に。「ラウラの歌 (カンシオン・デ・ラウラ)」では歌も披露。これはご愛敬(??)(アルバムの中でも本人が歌っているので本気?)・・・。
新作を引っさげてのツアーとは言え、この構成は現在進行形のアーティストとしての自負と気合を感じます。それにしてもビセンテを中心としたアンサンブルの一体感とグルーブ感は圧巻。もともとカンテの伴奏であったフラメンコ・ギターがビセンテの演奏を聴くとカンテがフラメンコ・ギターの伴奏になっていると思えるほど、彼の演奏は際立っています。演奏者、観客とも集中力を切らすことなく、大きなエネルギーと感動を共にした約1時間半のステージ。最後はスタンディングオベーション。アンコールを聴き終えた後の心地よい余韻がなんとも清々しい。
2013年10月14日(月) KAAT神奈川芸術劇場
- SOLO (Callejon De La Luna (A Juan Habichuela))/ソロ(月の小径 (フアン・アビチュエラに捧ぐ)) [A]
- MENSAJE/メッセージ (ファンダンゴス) [B]
- TANGOS DEL ARCO BAJO/アルコ・バホのタンゴス [C]
- BOLERO DEL AMIGO/アミーゴのボレロ [D]
- AUTORRETRATO/自画像 [D]
- PROLOGO Y EPILOGO - ESTACION PRIMAVERA/プロローグとエピローグ - 季節は春 (エスタシオン・プリマベーラ) [E]
- TIERRA/ティエラ [E]
- BOLERO A LOS PADRES/両親へのボレロ (ボレロ・ア・ロス・パドレス) [E]
- CAMPOS DE SAN GREGORIO/聖グレゴリオの田園 (カンポス・デ・サン・グレゴリオ) [E]
- RIO DE LA SEDA/絹の川 (リオ・デ・ラ・セダ) [E]
- CANCION DE LAURA/ラウラの歌 (カンシオン・デ・ラウラ) [E]
- IDILICO/恋愛関係 (イディリコ) [E]
- AZULES Y CORINTO/青とコリント [D] 〜 ENCORES 〜
- ROMA/ローマ [E]
[A]『我が心を風に解き放てば』(1991)
[B]『魂の窓』(1995)
[C]『音の瞬間(とき)』(2005)
[D]『パセオ・デ・グラシア』(2009)
[E]『ティエラ』(2013)
[B]『魂の窓』(1995)
[C]『音の瞬間(とき)』(2005)
[D]『パセオ・デ・グラシア』(2009)
[E]『ティエラ』(2013)
今日以降の公演は、本日が大阪・なんばHatch、木曜日が東京・Bunkamura オーチャードホール、金曜日が名古屋・クラブクアトロです。