マドンナ 45分2万5千円のライヴに大ブーイング | BIRKENHEAD ERKY 旧ブログ 2006~2013
 
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マドンナのファン、
パリでの45分2万5千円相当のライヴに大ブーイング
 
マドンナが7月26日にパリのオランピア劇場で行ったライヴがわずか45分で終演した短いものだったことで一部のファンの激怒を買ったことに関して、マドンナの代理人はこのライヴはファンやフランス文化への感謝の表れだったと説明している。

この日のライヴはチケットも80ユーロ(約7700円)から最高280ユーロ(約2万7千円)までと比較的高額だったこともあり、また
ファンも2日前から会場に駆けつけてテントで過ごすなどかなりこのライヴへの期待が加熱気味だったとか。それだけに、実際のライヴが45分で終わってしまうと期待外れに思ったファンの一部がその怒りを爆発させ、終演後に客席から「salope(淫売)」コールを連呼する騒ぎになったとハリウッド・リポーター誌が伝えている。

さらに怒った一部のファンの集団はその後も会場の外に集い「金返せ」コールを繰り返す騒動にまで発展。ファンの怒りはそれでも収まらず、今度はツイッターでも280ユーロと45分はあまりに釣り合わないというツイートを連投し、「マドンナ45分250ユーロ、
ブルース・スプリングスティーン3時間40分65ユーロ(約6300円)」や「マドンナのコンサートは1分当たり6.3ユーロ(約600円)」などとこの日の価格設定が不当だと訴え続けた。

こうした騒動に対してマドンナの広報を務めるリズ・ローゼンバーグは26日のオランピア・ライヴはMDNAツアーの一環として行ったフル・ライヴではなく、過去にも何度か行ってきた特別なクラブ・ショーのひとつで、「そうしたショーがこれまで45分を超えたことはない」としている。実際、MDNAツアーはどれもスタジアム級の会場で行われているのに対して、オランピア劇場は19世紀に開業した劇場でこの日は2700人程度の観客を動員したという。

ローゼンバーグは今回のイレギュラーなライヴはフランスのファンを小馬鹿にしたものではなくて、むしろマドンナが「フランスのアーティスト、フランス映画への愛を敬意として表したもので、またフランスが気鋭のアーティストや作家、画家、詩人、マイノリティーなどを自国に迎えてきたことへのトリビュートとして行ったもの」だと説明し、さらにこのライヴを用意するためにマドンナは100万ドルもの資金を捻出したとも力説している。

その一方でマドンナ自身はオフィシャル・サイトで「あのオランピアの舞台に立ったことはマジカルな経験だったし、わたしのファンのためにこれをやれてみんなをこんなに近く感じて、わたしにはご褒美のようだった。でも、ショーが終わると、わたしのファンでもない一部のゴロツキがステージに押しかけて怒ったファンを装ってペットボトルなどを投げ込んだのね」と報告している。

また、この日の騒動を伝えた報道についても批判的にこうマドンナは語っている。「一部の報道は事件を伝えているだけで、この日の歓喜については伝えていないわ。でも、どんなことも、わたしとわたしのファンたちとの間の特別な一晩を損なうことはできないから。観客席を見渡した時、わたしの目に入った人たちの顔にはみんな笑顔が浮かんでいた。この素晴らしい体験をわたしは常にしていたいと思うの」