ミュージカル『昭和元禄落語心中』
@東急シアターオーブ
2025/2/28(金)18:00
2025/3/2(日)14:00
2025/3/9(日)14:00
2025/3/11(火)14:00
2025/3/22(土)13:00
えーと、
やや辛口な感想になります。
ひねくれた少数派の意見だと思って流し読みするか、読まずにブラウザバックを推奨します。



1回は自担の現場と被ったので手放し、
もう1回はシンプルに行く気がおきず空席にしました。
よって当初の予定より観劇回数は減りましたし、地方公演には初日を観た時点で行かないと決めました。(そもそも地方はチケット取ってなかったけど、行きたいという衝動がおきれば今作はあとからでも取れるのは折り込み済みなので…)
とはいえ初日を観た感想は、そう悪くはないものでした。
面白かった!と言えるくらいには。
ボリュームのある原作をうまく3時間で収めていたし、キャラクターの魅力もちゃんと伝わってくる。
キャストのファンなら見所はここ!みたいなシーンが多々ありました。
古川くん演じる八雲は、年代の幅広さ…特に老いて以降の様子が絶品でしたし、指先までの美しさや佇まいや瞳の演技や造形美が光る場面が盛りだくさん。八雲というキャラクターの生き方考え方などを含め、なるほどこりゃ合ってる役だなあとしみじみ。
この新作ミュージカルの発案者でもあるいっくん…山崎育三郎さんは、まさに業界の未来を見据えた改革者の趣きで。これまた勿論ぴったりでした。この作品に、そしてミュージカルに愛をもって取り組んでいることはあまりにも明らかでした。
黒まりくんの与太郎の役のハマり具合も素晴らしかったです。これまでみてきた彼は、どちらかというと二枚目でニヒルで…みたいなイメージだったのですが、正直今回がぶっちぎりで彼にはハマっていたと思います。かわいくて、ひたむきで、ちょっとおばかで、でも自頭が良くて憎めない感じ。
金井さんの松田や、梅雀さんの師匠も見事でした。
でも、それでも、
観劇2回目以降、私はずっとノリきれないままでした。
なんかもう飽きたな〜〜長いな〜〜〜とか思ってた。
作中の楽曲はけして悪くないけど、飛び抜けて良くもないという印象でした。
落語の演目そのものや、それを演るときの心情を歌うのかと思ったら全然そういうのがなかったのは肩透かし。
ミュージカルというより、ところどころがショーアップされた音楽劇に近いつくりだったように思います。
初日の最終盤に、明日海さんのガチトーンの「死は逃げ場ではない!」と、畳み掛けるような育三郎さんの「死神にも色々あらぁね」がありました。
唖然とした。
客席全体が耐えられず失笑しているのが古川くんにも完全に伝わって、あの「死神」の空気をぶち壊され、彼自身の素の笑い顔になってしまってた。
正気か……?????なんでこれでオッケーだと思った?内輪受けも大概にしろ演出家出てこい案件すぎましたね。(カテコに出てきてたけど。よく出てこれたなオイ)
あんまりにもあんまりなシーンと台詞と演出だったため、さすがに休演日開け後には「死は逃げ場ではないんだよ」に台詞と言い方も変更。いっくんの台詞はカットになりましたが…
これ以外にも、ブラッシュアップは日々されてると思った。
録音音声のモノローグは、まじでめちゃめちゃ大嫌いなんですけど、そこが大切な場面だということは古川くん自身が身にしみていたのだと思います……どんどん進化していって、自分のものにし、世界に引き込んでいたのはさすがでした。(でも録音モノローグは、古今東西あらゆる作品でやめてほしい。漫画ではないので。そこを実体化するためにやっているはずなので)
結局トータルでは、
「1回ならまあ楽しく観れるかな」の評価に留まるのは私が捻くれてるからというか…まあ単純に合わなかったってことなんだろうなー
好みの作品かどうかは、推しが出ていることには無関係なんですよね私は……
楽屋でチュッチュのシーンは、初日からとっ散らかってたけど、以降もずっととっ散らかってた。
ああいうのが客にウケてるという空気はキツい。日替わりレポみたいに幕間に流れてくるのがこの内容というのもドン引きでした。何を見に行ってるんだ…?私はこんなもんにS席17,500円を払ってるのか…?ってなる。(改めて昨今のチケ代高騰やばくない?)
一部の古川くんのオタクたち…というかネット上や劇場ロビーとかで声がでかいタイプのオタクたちと、どうにもこうにも私は気が合いませんね。これは私が彼のファンになった初期からずっとそう。
初見でも手拍子や歓声を必要以上にやりまくる、みたいなのがプロの訓練されたデキるオタクとされる空気感も本ッ当に無理。
しかも、往々にして出演者サイドもこういうデカい反応を大歓迎するじゃないですか…だからもうそれが正義みたいになりますよね……はーーーだる。
激しく音立てながらビシャビシャ泣いて爆竹拍手と手拍子やってる隣席の同担(わかる)、シンプルに迷惑。邪魔。イライラするって思っちゃったりしました。
そもそも私はリズム感が皆無なので、手拍子をしながら観劇するなんて極力したくないんですよね…手拍子することに気をとられて舞台上の芝居を観ることに集中できなくなるなんて本末転倒だし。
拍手も歓声も、別にあっていいとは思うけど、なんだかそれが義務みたいになってるような客席は居心地悪く感じます。
LUPINも、この作品も、きっと再演や海外進出があるのだろうな……と思うと、私は今後その波にはもう乗れないなという確信があって淋しい気持ちになります。
ところで、舞台セットはビビるくらい安っぽかった。
頼りなく組まれた木造?のセットは常にグラグラしていて不安だし、人力で動かしているのもお粗末なことが多々あった。
劇場のシアターオーブについても、今までそれほど思うところはなかったけど、今回通う中で明確にオーブ嫌いだなという気持ちが芽生えました。なにせロビー導線がクソすぎる。商業ビルの11階というのもイライラする。ゴミゴミした渋谷の街を一望する明るさも、演劇による別世界を台無しするようで。
音響も1階サイドは悪かったし、人の頭もけっこう被る。17,500円……無理だよ……………(リプライズ)
うーん、
私の受け入れ態勢みたいなものがうまくいっていない時期だったような部分はあるんですが、でもやっぱりそういうの抜きにしても、夢中になって熱狂して通い詰めるような作品ではなかったかな…という印象でした。
個人の感想です。あしからず。