朗読会までのラストスパートに入り、いつもの隔週のお稽古が毎週になっている今月。
日によっては一日お稽古の日もあり、気温と湿度の上昇も重なって疲れがたまっている。
疲れているから、バタンキューと寝られるかと思うとそんなことはなく、考え事や、台本や、はたまた今月から新しいレッスン曲に入ったブルグミュラーの曲や、ドイツから届く孫らのその後のお知らせ(ピンチに陥っている話)などいろんなことが、頭の中でうごめいて、なかなか寝付けなかったりする。
下の男の子の方は順調に学校生活を送っているらしい。
度胸もついて、はったりドイツ語をかましながら、とにかくなんとかなる!と自信もついてきたようだ。
上の女の子は、やはり難しい年頃だからか、いろいろなことを敏感に感じとり、優しく接してくれるお友達は多いものの言葉の壁を強く感じているようだ。
つきっきりで面倒をみてくれる友達に、悪いな、他の子と遊びたいだろうな、嫌になってないかな、などと気を使うらしい。
そんな話を聞いても遠くから「頑張れ」としか言えない私。
似たような状態が何ヵ月も続いた四半世紀前の我が家の子供たちのことを、また思い出している。
あの頃、私はドンキーコングとSMAPに救われていた。
娘には、「子どもの成長する力」を信じるしかないよと。
どうやら家が決まったらしい。
「キッチン付きが見つかった!」とメールが来た。
「洗濯機置き場も部屋の中にある!」
「バスタブもある!」と。
日本では至極当たり前のことがあちらでは当たり前ではない。
ドイツでは基本的にキッチン(流し台とIH調理台、戸棚などのいわゆるシステムキッチン)は他の家具と同じで個人所有、引っ越す時は持って移動する。
たまに「キッチン付き」の物件がある。
洗濯機は地下室に共同の洗濯機が何台かある所が多い。
バスタブなし、シャワーのみの部屋も結構ある。
生活習慣の違いとは言え、この3つは日本人駐在員には必須条件、全てをクリアする物件はそう多くないのかも知れない。
2人の孫らの学校は今の仮住まいより遠くなり、バスや電車で通うか、車で送り迎えするようになるかも、ということだ。
日本では学校のすぐ近くに住んでいたので、それだけはかわいそうな気がするが、条件の合う家を探すのはなかなか難しいので決めたそうだ。
向こうに行って2カ月。
ようやくである。
船便が着くのはまだひと月先らしい。
さて、今夜はしっかり寝たいものだ。
そこまで暑くない夜。
梅雨入りはいつだろう。