前回第三話までの、朝から始まり夜に終わるという定型を初めて外した回。始めは夜でOP明けが昼、締めが暗いけど雨降りの校内の望遠鏡。つまり時間的にはまだ学内に学生が沢山いる時分。しかもその間に雲があると夜の星空写真は上手くいかないと示し、天体イベントの成否の伏線にもなってる。だから中見サイドは終盤の灰田に見つかってからの展開を含めて不穏さが出てきたけど、曲サイドは飽くまでハッピーなお話。
 タピオカに舌鼓打ったり中見のバイト先に押しかけたり、傍目には幸せ街道まっしぐら。だから多分担任の羽咋先生に怒られた経緯を中見くんから聞かされた後、自分の幸せを分けたいと考えて臨海学校のとき、「もし夜晴れたら、星の下の砂浜で会うの」と約束させ。まさに青春、アオハルであり、恋人になる前、恋人になるまでの接し方として理想形で。というより曲、中見に「好きだよ」と半分告白してるようなもの。
 中見の方はパソコンで写真を見てる曲の後ろ姿にドギマギし、改めて恋人になりたいと思ってしまったと考えられ。眩しいくらいの初々しさ。