[4802]『ぼっち・ざ・ろっく!』 、評価の意味

 
 
#06  八景
 
 多分幾許(いくばく)かの同業者は放送前から注目していたはずだけど、今回を観て羨ましいと思った人もいたはず。前回のリアルな演奏シーンで(SNSの)話題をさらった後、どう始めるかと思ったら美化された回想シーン。さらに続くはチケットが二枚しか売れないことによる、ぼっちちゃんのアバンギャルド。それで様になつている『ぼっち・ざ・ろっく』に参加したいと、様々な表現をしてみたいと思っているアニメーターに演出家に脚本家、結構いると思うから。まして配信数やCD、DVDなどの予約好評を知れば、恨み節も言ってるかも知れなく。
 そして今回は新キャラ登場の巻。倒れた女の人に手を差し伸べたら絡み酒され、なんやかんやあって路上ライブすることに。合間に挟まれる結束バンドの他の3人の練習風景、ぼっちちゃんの場面と連動していたので、3人の優しさが伝わってきました。そして(確か名乗っていない)新キャラとセッションするぼっちちゃん(後藤ひとり)、今日もまた一つ、「他人の評価」を獲得し。
 前回ライブハウスのオーディションに合格したと言っても、妹思いの星歌さんのおかげという思いはあったはずで。しかし路上ライブは本当に一期一会の勝負。それを初対面の大酒呑みとのセッションで成功。見てくれた二人組の女の子たち、伴奏してくれた女の人も買ってくれ。私が検討を点けた「Get a chance.」というテーマ、今回も当てはまった形。
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