半ば冗談と諧謔で始まったと私は理解する「世界SF作家会議」、今回第二回を敢行できたからには半年後の第三回も期待する。しかし会議だけなら半年後の間にも各種分野で実施されるWEBシンポジウムと似たり寄ったりのはず。ならばSF作家と名乗る以上、短編でもショートショートでもいいから、発表媒体も読者がすぐ反応できるWEBでもいいから、小説を発表して欲しい。今回の新型コロナの延長線上でも「次」の事態の物語でもいいから。
あらゆる物語は定義として思考実験だが、SFは科学を物語るための設定に利用して成功したと思う。科学技術の水準を高度にしたり(『都市と星』)、科学理論を活用したり(『日本沈没』)、科学や論理で未来を展望したり(『一九八四年』)。題材としての「未知との遭遇」は「We are not alone.」と信じている科学者たちの願望だけど。本題に戻すと今回のCOVID-19/SARS-COV-2を巡る人類の騒動/狂騒曲は未来の人類にとって回顧/懐古の対象のはずで。
ならば劇の真っただ中の現在、SF作家は「新型コロナ付き」の人類の未来/将来を展望する義務があるのでは。悲劇でも喜劇でもハチャメチャでもおちょくりでもちゃぶ台返しでも良く。というよりSFは科学の体裁によって上記の物語の傾向をすべて可能にする文学であり。しかし新型コロナウイルスによる「現実」は、(またしても)作家の想像/創造を上回った形。現実への対処には科学が必要で、だからSF作家への挑戦状とも理解でき。
ならば売られた喧嘩は有り難く買っていただき、半年後の第3回への資産や材料にしてもらいたいのですよ。辺境のブログ管理人の私も参加するか?バクテリアとウイルスの違いは分かってたけどウイルス自体の知見は乏しいし治験については概要さえ知識を欠く私。でも数年前にブルーバックスで免疫の概略は知ったから、さらに知識を増やして稚拙でも「S-Fマガジン」に投稿しようかな。ネタは殆ど白紙の現状だけれども。
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