[2486]新しいドラえもんのひみつ道具・1/「まっすぐイケルン」
[2814]新しいドラえもんのひみつ道具・2/「太陽貯めいえ」
[2890]新しいドラえもんのひみつ道具・3/「宇宙船 ドラえもん」
[3956]新しいドラえもんのひみつ道具・4/「細菌大ドローン」
異星人との遭遇の前世紀、太陽系内の惑星と衛星の開発が活発だった時期があった。2112年を挟んだ数十年、人類が資源枯渇によるの危機を半ばで乗り越えられたのは、時空のゆがみを利用できたことに依る。どこでもドアと四次元ポケットの開発と普及によって、太陽系内であれば事実上、自由に行き来できるようになったため。尤も特定の場所なら現在の座標と「地名」の登録が必須だが、登録の作業効率は徐々に向上し、2112年までに一般市民でも可能になり。
しかし太陽系開発で画期だったのはどこでもドアと四次元ポケットを融合した技術。四次元ポケットだけでも労働者や技術者の派遣に絶大な威力を発揮したが、ちょっとした工具や部品を捜すのが残った格好。もちろんドアの向こうのすぐ見える場所に配置すればいいが、使用頻度が年に一回あるかの資材まで並べるのは効率が低下。だから太陽系開発の現場の要望を受け、四次元ポケットの大きさを選べる技術開発に成功し。
最小はもちろんドラえもんに付着する大きさだが、最大は丁度サッカー場のフィールドの大きさ。技術としてはもっと大きくできるが、保管場所としての四次元を維持するには膨大な燃料が必要で。利用頻度が高い大きさはドラえもんに付着する通常型というのは開発者も意外の念。しかし四次元空間を宇宙開発の資材の保管場所にした発想は絶大で、「ジャストインタイム」が本来の意味で実現した形。しかし当時のSFでより壮大な発想が発表され。
太陽系を離れる有人宇宙船において、修理や物資の補給で四次元ポケットの四次元空間を利用するというもの。地球からの補給を随時当てにしてもいいし、宇宙船を身軽にするための物資の保管場所にしても良く。また四次元空間に保管できれば一人から数千、あるいは数百万人まで有人宇宙船の同行人数は事実上の限定解除。実際、宇宙旅行の補給船、「整理艦」が設定されたSFが発表は、太陽圏で満足していた人類が再び異星人を夢見る契機。
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