[4301]『タッチ2』 20「達也と南、西村と新田を知る」・1
不審げな新田の表情。
ソファの左に南、右に達也、座っている。南、正面向いて笑顔。
南「毒なんて入ってないわよ。新田くんを倒すのは」
南、達也に目を向ける。
南「タッちゃんに任せてあるんだから」
(西村の声)「無理無理」
南、画面右手前に目を向ける。
西村、テーブルに身を乗り出す。
西村「南ちゃん、その役はどうぞこの西村に」
達也、両腕を上げて、組んだ両手に頭を乗せる。
左に南、右に達也。
南「何で西村くんと?」
達也、画面右に目を向ける。
達也「勝手に付いて来たんだ」
(西村の声)「バーカ、南ちゃんに会いに来たんだよ」
達也、顔を画面右に向ける。
「南風」、外観。バイクと自転車、横付けされている。。「客」は西村、新田、南、達也の四人だけ。
空の皿、テーブルに置かれている。
(新田の声)「ごちそうさま」
左奥にドアノブに手をかけている新田。右手前に後ろ姿の南。南、お辞儀する。
(南の声)「新田くん、今日は有り難う」
ノブを回す新田の手。
(新田の声)「上杉くん、またいつか」
(達也の声)「ああ」
新田の手、ドアを開ける。
新田、バイクに跨り、キック一回でエンジンをふかし、走り去る。
ライダーの新田。
(南の声)「新田くん、彼女いるのかな?」
新田、車を追い越していく。
(西村の声)「難しいんじゃないか。ああなると芸能人だ」
「新田」の表札。
新田の家、外観。新田、門の前でバイクを止め、降りる。
ヘルメットを脱ぐ新田。
(西村の声)「南ちゃんも同じでしょ」
「南風」、看板。
(南の声)「え?」
「南風」、室内。西村、テーブルに腕を付いて身を乗り出して笑顔。
西村「どう、今度映画でも。世間を気にせず堂々と」
南、困った表情。
(西村の声)「そっちの都合に合わせるからさ」
南「でも私、新体操と野球部のマネージャーで」
南、達也に目を向ける。
南「なかなか暇がなくて」
「南風」、外観。達也、窓に目を向けている。
西村「二時間くらい都合つくでしょ」
「南風」の電話番号入りのマッチを手にしている西村。
西村「じゃ、ここに電話するから」
(南の声)「あ、ちょっと」
西村、立ち上がる。
西村「じゃあ南ちゃん、ちょくちょく電話するからねえ」
西村、ドアを開け、外に出る。
西村、サドルに跨り、漕ぎ出す。
笑顔でペダルを漕いでいる西村。
(南の声)「何よ、さっき」
「三人の子供部屋」、外観。
(南の声)「南が困ってるのに知らんぷりして」
[4323]『タッチ2』 22「お前は南の何なんだ」~「紅白戦」
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