今までの私の「俺ガンダム」は全て富野ガンダムの変種と、「アインシュタイン・ジャーナル」を、
構想して分かりました。多分視聴者、ファンに「体験させたい」という欲があって、ガンダムでは、
映画版が制作中の『ガンダム Gのレコンギスタ』でも、「井戸の底から天井を覗く」と私は理解。が、
アインシュタインの物語を考えて考えたのは組織や集団の脆さ。
「グレート・ウォー」でドイツ帝国が崩壊したのはもちろん、ボーアとハイゼンベルクが主導した、
量子論のコペンハーゲン解釈はアインシュタインとシュレーディンガーを含む旧来の物理学者に、
「思考や哲学からの離反」をさせたから。考えてみれば「アナザー・ガンダム」も含め、
ガンダムシリーズは人類という認識が分裂した後、各組織が(望ましい)人類の未来を望む話と理解を。
でも失敗学の考えを適用して分裂の原因を解明すれば、再統合への手がかりも得られると考えられ。
多分「ジ・オリジン」で「ジオン公国の独立戦争」という形で物語る(語った)はずだけど、組織の分裂を、
眼目の一つにするには、共通の目標があった組織が分裂する展開が良く。今読んでいる『邪宗門』も、
分裂への伏線が記されていると考えていて。
発想の元はアインシュタインなどの伝記から概観を知ったスパルタクス団。バンド名で知っていた、
ローザ・ルクセンブルクが所属した政治団体だけど、(多分、グレート・ウォーの戦後)に加わった、
新党員と路線対立があったよう。もっと温厚な例では八〇年代の「SF論争」が該当し。以上の例は、
国際秩序が喪失しそうで国際社会の崩壊が危惧される二一世紀の今、考察対象にすべきと私は考え。
実は「人類は辛抱強くなるべきという理解」という連載記事にも関わる問題であり。
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