私が観たけどブログでの記事を逸した「終わりなき戦い ~ある福島支援プロジェクトの記録~」の、
研究者と番組制作者が(私が確認した限りでは)再び組んで作った番組。とはいっても“見せ場”の、
描写は徹底して避け、ガイガーカウンターで検出された汚染状況を(元を含む)住民に説明し、
解決策などの提示を丁寧に描写。出演者以外の語りはあるが、BGMは徹底して排除。

「など」なのは解決策を提示できたご家庭がある一方、高すぎて住むのが困難な区域があるから。が、
放射線防護学者の安斎育郎が(番組を観る限り)主導する「福島プロジェクト」の活動趣旨は、
寺田寅彦の「正当にこわがる」の主張に似た、「事態を侮らず 過度に恐れず」。私も「科学主義」を、
標榜しているので(両方とも)もっともな意見と思うけど、難しいとも考えていて。

 しかし福島プロジェクトは徹底していてデータの見方を説明した上で現状データを開示し、
聞かれれば助言や解説するけど、プロジェクトが提示した複数の解決策から特定の一つの推薦は、
避けているらしく。私自身は住民(市民)と科学者の(本来)あるべき理想の関係と気づき、
安斎育郎に対して驚くとともに敬意を表わすことに。

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