作品として面白く鑑賞できた映画。とはいえ題名とは(多分)裏腹に怒る資格のある人物が、
本作にいるかは疑問なのでした。住み着いた、あるいはたびたび出会う人間が殺人事件の犯人と、
似てるだけで態度を変えてしまうのは弱い人間の証拠。人間社会は他人同士がつき合う場だから、
悶着や内紛や背任があり得ると考えるべき。

 だから上気の裏切り行為が怖ければ人付き合いは通り一遍に留めるべきと私は考え。もしも、
(本作の登場人物のように)恋人になりたい人に出会い、あまつさえ恋人関係になったら、
明確に裏切られるまで信頼すべきと思うのです。考えてみれば本作の三本のほかにも「怒り」の話は、
あったはずですが、「ダメな人間の話」を選んだ点に原作者の人間に対する悪意を私は推察。

 小心者が二十一世紀の人間社会(≒国際社会)を満足に生きれるか、私は疑問に思うから。なので、
五つ星満点で星四つというのが私の評価であり。

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