組織の寿命の考察には、私も企業組織が打ってつけと考える。特に起業から業務拡大による発展期、
つまり零細企業から中小企業への成長期に人を次々雇っていくに従って、一人の人間(社長)が、
会社の業務すべての把握は困難に。起業時の同志が(管理職でも)第一線で活躍できるなら、
仕事を譲り合ったり「なあなあ」が許されると想像を。

 しかし(アニメ制作会社のサンライズで考察していますが)同志が順繰りに社長になった後が、
改めて企業の存在理由が問われる時期。実際は賢い企業なら代替わりが想定できた時点で、改めて、
今日の経済社会(=高度情報社会)における自社の特質を考察するはず。もし時期を逃すと、
培った技術の製品活用の指針が失われ、「大企業病」に罹るという理屈。

 つまり計画通りに定型の仕事をこなすことで(多分)役所からは全幅の信頼を得るが、移り気で、
常に刺激を求める大衆人気は失われるという想像。また(息でも水でも)風船のふくらましで、
想像できると思いますが、組織の拡大は組織の崩壊の(多分)最大の問題と考えられ。例えば、
一回の不正会計で企業の信頼は失墜するが、人を採用する限り失墜の確率は増えるはずであり。

 しかし(私)企業なら(経営者が)自分たちの「遺伝子」を公表(公開)し、賛同者の中から。
面接することも可能と私は考え。しかし「企業」を「国家」に置き換えると経営問題がさらに重要に、
そして複雑になると私でも想像できるのでした。

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