前回は先走ったため報道機関、政治記者、評論家などの活動を概観する。リベラリストにとって、
痛恨の出来事は七月十日の選挙特番の出演以後、荻上チキが言論活動を停止したこと。ツイッターも、
生存報告のために呟く程度で。憲法学者の木村草太、哲学者の國分功一郎、ビデオジャーナリストの、
神保哲生など、荻上に付き合いのあった人間によって番組は続行。

 しかし各自の主張の場になり、送られてくる手紙やEメールの数が激減。なので「セッション」は、
秋の改編で終了に。しかしセッションが打ち切られる直前の九月二十五日のゲンロンカフェを東浩紀は、
「安倍政権と日本の政治の未来」を主題にすると七月二十八日に発表し。場所も発表したが、
すぐさま会場に抗議の電話やEメールが送られた。警察の要請によって変更したうえで非公表へ。

 他にリベラルの団体は国会前や各々の地元で安倍政権批判のデモを敢行するが、「日本一番」との、
衝突を危惧した警察によって大抵は十分ほどで解散させられ。提出した計画書通りの行進だったが、
テロに狙われるという理由から。デモに参加した一人が公務執行妨害で逮捕されてから国家主義への、
「物語」は次の段階になり。逮捕された市民が家宅捜索を受け、ダウンロード規正法での逮捕。

 しかしインターネットでは引用回数が多く、警察の行動を問題だとする言論が多かったが、
テレビや新聞、ラジオさえも黙殺した「事件」というもの。TBSラジオでは「デイ・キャッチ」が、
ランキングに組み入れたものの、毎回ダントツの一位なのに「デイキャッチャー」による解説は、
毎回回避。しかもインターネットでも意見の公開は避けられ、ネット民は現政権の横暴を推察し恐怖。
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