今日の「ラジオなんですけど」で久米宏はよく観ていたと言う『鬼平犯科帳』を今回の最終回が、
私の初めての視聴。父が存命の頃は『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』、さらに古くは『銭形平次』と、
様々な時代劇をテレビで視聴を。しかし今はたまに映画で観るけどテレビではNHKの大河ドラマが、
殆ど唯一の視聴対象で。今年は『水戸黄門』の新作を観ましたが。

 だから時代劇での私の比較対象はNHKのドラマですが、昭和の色合いが却ってNHKの、
明瞭に物を表現できる映像技術よりも優れていると把握。語りが多く説明過多と思うし俳優の演技も、
かなり「甘め」と私は認識。演じるのは皆当代一流の俳優だから、わざと「大根」に演じていると、
推測できる。私の認識にしても、大根さは心地よいものであり。

 一方でNHKの大河ドラマは(私の判断で)成功した作品も失敗作品も、制作者と出演者の双方に、
気合が要求されて気負いが表現。しかし初めて観た「鬼兵」は(江戸時代の)日常生活もあって、
安心して視聴できる物語と思ったのです。一方で物語は一回の視聴では理解し尽くすのは困難なほど、
複雑であり。「主人公」は錠前外しですが、関わる人物が結構多い。

 しかも多いのに個人が特定できる人物に物語があり、さらに錠前外しへの関わり方も適切と思えて、
凄い脚本(家)と私は推察し。私も観終えていい気持ちになったので娯楽作品としての機能は、
十分果たせたと私も考え。でも「君は何を志しますか?」の問いへの答えが半端だった『花燃ゆ」も、
私は却って愛着を持つ。私に宿題を与えられた時代劇であり、勉強する分野が増えた形。

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