商品の良否の判断は大衆だが商品が限られている場合、あるいは他者より先んじることが出来て、
市場を独占できれば(大)企業は望み通りに儲けることができる。一部を慈善事業に投資しても、
国の政策さえ思い通りに出来、「資本」は政治のための実際の「力」になり。平時なら大衆消費社会、
戦時なら各国の政府の要求に応えるのが(当時の)多国籍企業のあり方と理解でき。
アインシュタインを初めとする科学者の伝記から情報としては知っていましたが、大衆消費社会、
つまり人間の欲望を大規模な広告によって喚起する社会が第一次世界大戦後に始まったことに、
驚いたのです。第二次大戦後の精神と思っていた時期があったので。しかし戦間期の企業の救いは、
結局は第二次大戦に加担するのですが、業種転換が可能だったこと。
今では米国が典型だけど、軍需産業が戦争を欲していると考えられ。でも一番驚いたのは当時既に、
「自由貿易による世界平和」が標榜されたことでした。新自由主義が席巻する「今と同じだ!」と、
私も理解。しかし第二次大戦後に(大陸)欧州が目指した「統合された市場」の主義は「自由」と、
私は理解し。欧州の人自身、世界はEUを目指すべきと語っていたと記憶。
自由を制御する、制限する難しさを教えてくれた意味で、私にとって貴重な番組。
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