放送が今月の19日だから一週間遅れての視聴で、さらにやっと五日後の記事。映像作品としては、
精緻に自然に表現されていた一方、科学番組としては大雑把な仮説の連結と思いました。もちろん、
膨大な研究の蓄積の結果と推察しますが、『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』と同じ欠点、
受け手は「結果を受容するだけ」の番組になっていると思います。

 といっても「がんはヒトの宿命」という見方は私の趣味に合い、だからお終いの「科学で克服」は、
「NHKも日和(ひよ)った」と私は判断。というのも夜間の業務は身体に負担をかけると、
次々と実例を挙げているとき、私は解決策を「ロボット」と思いついたから。今例外を考えると、
映画やドラマの撮影くらい。夜間の営業や警備、さらに工場の操業なども夜は機械に任せるべきと。

 だから解決策は医学と提示したのを、「人への無理を許容/前提とする」番組の方針を窺え、
落胆したのですね。新薬だから現在困っている人の問題解消は無理。ならばレストランも居酒屋も、
ロボットに任せるべきという理屈になる。おもてなしの心を移植できればロボットの運用を、
納得すべきというのが(現在の)私の考え。しかし「反対」も想定されるので、物語が可能。

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