中学の時分にやっておくべきと三年ほど前から気づいたことに、地域の取材があって。例えば、
諏訪神社。「お諏訪さま」と称する毎年の夏祭りは賑わうし、七五三などの旧暦由来の行事も、
自転車で頻繁に横切るので知っています。だから地域住民には、あることが前提の場所だけど、
神主さんの姿を見たことはない。拝殿で拝んだことはあるけど、本殿には入ってないから。
郊外といっても全くの住宅街ではなく、中学校の通学路に工場もあるし、機械の音のする一軒家も、
建っていました。工場の方は確か今世紀を跨げずにつぶれたけど、別の会社が同じ区画に。しかし、
地元民といっても中年男の取材は、目論見を勘ぐられても仕方なし。金のやり取りが前提となり、
取材の内容と狙い、さらに記事にする媒体が決まっている必要がある。
しかし中学生までなら子供と思ってくれるし、媒体も校内誌と断定でき。だから図書館などで、
事前に業界の動向や特質などを調べるだけで、訪問自体を喜んでくれると推察。だから子供時代は、
大人から聞き出すのに適した頃と気づいたと。以上は現在の子供たちにも云えることなので、
学生の勉強は学校の敷地内だけでは不十分という証左にも。
さらに取材者の学生にとって、取材先に信頼という財産ができた形。露骨に云えば就職に有利。で、
思いついた理由は、著名人や有名人の中には就職活動の上で就職という、正規でない工程があると、
気づいたため。取材で行ったアニメの制作会社の手伝いがきっかけとは、よく聞く話らしいし、
永六輔も投稿魔だったことて、放送業界で仕事を始められたらしく。
つまり会社での教育体制が崩壊した今、就職への道は実際の仕事を見聞するとともに、
大人との信頼関係を早く作ることと思う。芸能界が例外の理由は子役という職種。つまり「子供」が、
技能であるので巨額が動く場合があり、確実に習得しなければ一人前にならない業界とは、
無関係の場所。岩波書店の採用基準の意図も、同じと仮定できるのですね。
就職活動の解禁日の設定など、会社にも学生にも迷惑なだけ。敏(さと)い人間は早々に、
業界と関係を持っているはずなので、解禁日が活動はじめの学生が苦戦するのは当たり前。私自身、
就職に失敗した原因を探ってみるに、方法が正直すぎたと気づいたのが、以上の切っ掛けというもの。
[2452iwanami.txt]