「"あ~る"」と「けいおん」でググると、やはり両者の共通点は既知らしく。『究極超人あ~る』は、
全9巻を単行本で持って、『タッチ』ほどでなくても読み返してました。一方の『けいおん!』は、
物語の主軸が曖昧なのは似てるけど、けいおん部のゆるい活動を描きつつも、特にアニメ第二期は、
合い間に放課後ティータイムのお披露目もあったみたい。
一方の光画部はアニメは限られているからマンガで語るけど、学校行事の描写はあるものの、
文化祭では過去の素材を展示。つまり「あ~る」では自堕落な文科系の部活動を、帰結を含めて、
丁寧に描いている。一方で(多分)アニメの第二期を含めて『けいおん!』が丁寧に描いたのは、
女の子同士の関わり。原作でも初心者の唯の上達の過程は描かれていないから。
また『究極超人あ~る』はR・田中一郎が(ロボットじゃないよ)アンドロイドの意味を、
最終幕を大混乱にすることで、提示して見せたのですね。ファンタジーでなくSFを貫徹したわけで、
「二十一世紀の日本の学生生活」から逸脱しない『けいおん!』と好対照。だからアニメとしては、
『タッチ』の遠い後輩だけど、「浅倉南」は桜高、少なくとも『けいおん!』には出てないはずで。
あずにゃんが今回の旅行の計画を立てたようだけど、先輩たちに計画通りを強制はせず。で、
今回も唯の思いつきに振り回される場面が。対してあ~るは影が薄いことを自覚し気にしつつも、
主人公らしい振る舞いがないまま。戦争ごっこのときのガトリング砲の発明は、「真田さん」の、
役目というもの。ところが主軸が曖昧な二本のマンガ、主人公(たち)の学校の卒業を描写。
私は「あ~る」は理想、「けいおん!」は本音と定義を、しかし両方とも「通り過ぎること」を、
明確に示すことで美しさを獲得した形。特に今回の映画は海外旅行を挟んだにも拘らず、
五人の調子がテレビの延長らしいので、あずにゃんへの感謝で終わって正解ということ。
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