毎日寒い日が続いています。

この寒さに体が凍えそうになりますが、年の瀬ということもあって、東京と母のところを行ったり来たりで、FBへの投稿も滞りがちになっています。

先日、私は「時の行路 翼もがれても」の監督解任の件を書きました。そのことでは友人・知人、そして思ってもいなかった方など沢山の方から、驚きや励まし、また、「義憤」に共感してくださる電話やメール、メッセンジャーへの書き込みなどをいただきました。

本当にありがたく、勇気づけられる思いでいっぱいです。

不当なことに対する怒りは深く私の中に沈殿していますが、歳もとしですし、残された時間には限りがあるので、いつまでもそんなことにこだわっているのではなく、今は気持ちを前向きに切り替えて、これまでやりかけの「企画」や、新しい作品の企画に、心機一転取り組みはじめました。

どこまで実現できるかどうか、まだ暗中模索の状態ですが、頑張っていきたいと思っています。

 

そんな中、一編の漢詩に出会いました。

「大逆事件」で無実の罪で縊られた幸徳秋水の絶筆の漢詩です。

 

  区々成敗且休論

  千古只応意気存

  如是而生如是死

  罪人又覚布衣尊

 

こまごまとした成功失敗談をあげつらうのではなく

人生の意気を捨てないことが古今を通じて大切

私はこのように生きて死んでいくが

罪人となって平民の尊さを覚えるのである

 

今日は週1回の母の入浴日。

寒くなったので脱衣所を暖め、のんびり入浴できるように工夫して・・

もうすぐ数え100歳を迎える母を看ていると、「人生」にとって大切なことは何なのかをつくづく考えさせられます。