昨日と今日、母の96歳のお誕生日のお祝いに箱根の温泉に行ってきました。
お誕生日は17日ですが、みんなの都合のよい日ということで少し早めのお祝い。
義妹と姪と私と母の女づれ4人。
昨日は、いつもは朝の遅い母が、すっかり身支度を整えお化粧まできれいに済ませて、迎えの車を待っていました。
やはり嬉しいのでしょう。
そして10時過ぎに出発。
途中、小田原のおさかなセンターで昼食を済ませて、2時過ぎには旅館に。
旅館はバリアフリーを第一に姪が探してくれました。
10畳ほどの部屋が2つ、ベッドが2台と、表には露天風呂も備えた特別室。
何とも贅沢なしつらえに、ちょっと気が引けましたが、何年ぶりかのプライベート旅行ですので、まあいいかと・・
旅館そのものは余り大きくはなく、静かな雰囲気のいい旅館でした。
早速、大浴場でたっぷりとお湯につかって、その後は母はしばらく午睡。
そしていつもよりずっと早い6時には夕食。
準備された部屋に行くと「お誕生日おめでとうございます」の大きなカード(看板)が。
姪が予約するときに話していたのでしょう。
そして素敵な有田焼の湯呑のプレゼントも。
食事は懐石料理。
美味しかったです。
母にとってもよほど美味しかったらしく、出て来る料理すべてをきれいに平らげて、周りがびっくりするほどでした。
つい1,2か月前には衰弱が激しく、入院騒動も起こした母から考えると、この回復ぶりは驚異に近いことです。
それはそれで嬉しいのですが、今の落ちついた生活がいつまで続くかと考えると、幾分かの不安もあります。
やはり母は「三浦に帰りたい」気持ちがまだ強く、多分それだけ自我意識がしっかりしている証なのかもしれません。
でも現実がそれを許さない。
生活の基盤が三浦にはないからです。
今日は母は朝食はパス。
それでも、部屋の露天風呂に入って、気分は爽快の様子。
ところで、箱根と言えば、数年前に伊勢原で「あした天気になる?」という映画を上映してくださったとき大変お世話になった方が、仙石原の老人ホームに入所されていると聞いていましたので、帰りに一目でもお会いしたいと思い、寄ることにしました。
パーキンソン病で、多くのボランティアに支えられて暮らしていましたが、それ以上独り暮らしを続けるのは難しくなって、平塚の施設に入所し、その後仙石原の老人ホームに移った詩人です。
ちょうどお昼時間のときでしたが、お元気な姿を拝見することができました。
本当はもっとゆっくりと痛かったのですが、1人車に残してきた母のことが気になって、申し訳なく思いながら早々にお別れをしました。
でも、ちょっとの時間でもあえてよかった・・・
私にとっては大切な心の友ですから・・
本当にあわただしい1泊2日の温泉旅行。
私はそれでも仕事を忘れて十分にゆったりとすることができましたが、果たして母は?
きっと、母にとってもいい思い出ができたことと思います。
さて、97歳のお誕生日はどこで祝いましょうか?