昨日は製作中のドキュメンタリー映画のテロップ入れ作業を終日しました。
以前なら、この編集作業はスタジオで、ずらりと並んだ機器の前で厳かに行っていたものですが、コンピュータ時代の今は自分のところでできるようになりました。
それだけソフトの開発が進んでいるということなのでしょう。
(もちろんそれだけのソフトをそろえるのが大変です)
と言っても、私のところにある編集ソフトを私は完全に使い切るところまではとてもいきません。
もしできれば、映像をどんなふうにでも「料理」ができるのですが…
ですから、最後の仕上げは、専門の技術者に来てもらって行います。
そしてその後にスタジオに行って、更なるクオリティーのアップを。
で、ほぼ終日かかって、テロップ入れ作業は終了しました。
そして終了後、作曲家に渡すためのタイムコード入りDVDをつくるために、編集ラインの映像のレンダリングを始めたところ、予定が3時間と出ました。
かなりテロップやオプチカルが多いのでそれくらいかかるだろうと思います。
それで、3時間がほほ過ぎたころ「あと2分」との表示。
ところがその直後「メモリー不足です」とのお知らせが出てしまいました。
私はがっくりとして、時計を見るとすでに12時近くになっています。
日曜日の野良仕事で体は疲れているし、一度コンピュータを切って私も休めばよかったのですが、変な意地が出てきて、再度最初から挑戦。
それまで別の部屋で、メールを描いたり、シナリオを再度チェックしたりしていて、「さて終わったかな」と、編集用のコンピュータの画面を見ると、再び非情な表示が。
既に余は白々と明けてきていました。
いくら私でも2度もエラーを出してしまった以上、それを続けるわけにもいきません。
それでタイムコードの入らないDVDを作成するためのデータの書き出しをすることにしました。
これだって実タイムが1時間35分ですから、それだけの時間は最低かかります。結局朝まで徹夜。
今日は午前に打ち合わせが一つ。そのため2時間くらい寝て起きました。
そして時間が合ったので、編集用のコンピュータを作動させると、2回も失敗していたラインのレンダリングが完了しているではありませんか!
まあよかったわけですが、目に見えないコンピュータに頼っての作業って、なんと恐ろしいことだなあと、アナログ人間としては何とも言えない気持ちになりました。
さて明日は2年にわたって取材してきた映像の量は莫大で、その整理も含めて4か月以上もかかって編集してきた映像です。
それが明日、始めて皆さんにお目見えできることになりました。
さて、皆さんはどのような反応を見せてくれるでしょうか?
今、取材先では内部に2年前には考えも及ばなかったいざこざを抱え、映画どころではないかもしれませんが、私はまさに自分の命と誠意をこめて製作している作品がもしおろそかにされるようなことになったら、それは許されないことです。
しばらく憂鬱な気分になっていましたが、今はそんなことも言っていられず、頑張らなくては…