「大義なき選挙」といわれた衆議院議員選挙の明日は投票日。
 私は日曜日に投票に行けないので先日、すでに期日前投票を済ませました。

 マスコミの報道では自民党がかなり優勢とか。

 今以上に票を増やせば、安倍内閣のやりたい放題がさらに激しくなるのではないかと危惧しています。

 そんなことになれば、私たちの未来は真っ暗。
 みんな耳触りのいい虚言にどうして騙されるのか、それが不思議でなりません。

 
 今日は、土浦で行われた全国専攻科研修集会に行ってきました。

 スタートは13時でしたが、配布資料に入れてほしいチラシがあったので10時過ぎには会場に到着し、開始までのしばらくをあたりを散策してきました。

 ところで、専攻科というのは、知的障害のある人たちが高等部などを終えたのち、さらに学びの機会を増やすために設置される「教育」の場。

 私は以前、福岡県にあるカレッジ福岡の作品をつくって以来、関心を深めてきました。

 考えたら、知的障害のある人たちの高等部卒業後の進路は、就職か地域の作業所に進む以外の第3の道は現在ありません。

 その第3の道というのは「学ぶ」ということ。

 学びの選択肢は皆無というのが現状です。

健常の青年たちは、高等学校卒業後、専門学校や大学などに進学し、多くの学びを得ているのに対して障害のある彼らにはそれがないということは、障害者権利条約の理念から言ってもおかしなこと。

 10代後半は人生の中でも一番輝いている年代で、学習や友人とのかかわりの中で多くのことを吸収し、それが未来への生きる力になるはずなのですが、障害のある青年たちにはそれができません。

 しかも、公立の学校に専攻科が設置されているのは鳥取大学付属特別支援学校の1校のみ。私立では全国で10校ほど専攻科が設置されていますが、全体からみると微々たるものです。

 そこで、福祉サイドからの取り組みとして、障害者総合支援法を活用した学びの作業所づくりが、いま全国的に広がっています。

 今日の全国専攻科研究集会は、そうした学びの作業所を中心とした人たちが参加して行われました。

 会場には約300人、全国から参加した当事者や付き添いの職員など。
 第1部では、そのうちの何校かの学生たちが、それぞれの日頃の学びの様子などを舞台で披露してくれました。

 そして第2部では、韓国コナン市の親の会のチョ・インスク会長も参加してのシンポジュウム。題して「親の願いが制度を拓く」

 チョ・インスクさんとは、以前、カレッジ福岡の取材で、皆さんと韓国に同行取材した時にお会いしていますが、韓国の専攻科は日本よりずっと進んでいて、その力になったのは親の願いとその運動の成果だそうです。

 それにしても、当事者や職員からの視点ではなく、親の思いから専攻科を語ることに、日本の福祉はまだまだそこにとどまっているのかなあと、共感半分、遅れを感じる部分が半分で、とっても複雑な思いになりました。

 でも、まず親がその気にならなければ、もしかしたら本当の進みはないのかもしれませんね。

 会場からは「親亡き後」のことも質問として出されていましたが、やはり悲しい現実・厚い壁を感じさせられました。

  会場となった亀城プラザの前は公園になっていて、土浦城がそびえていました。