_ 夜には少し寒くなりましたが、日中は暖かく気持ちの良い1日でした。
まさに春爛漫。つい2,3日前頃まではまだ桜の花も余り開いていなかったのですが一昨日、昨日の気温が花を一気に咲かせたのでしょう。
今日は朝から満開の桜の撮影。朝一番に豊洲駅前の通勤風景を撮って、辰己の森緑道公園に。(私のところの近くにある江東区の桜の名所で、私もこのところ毎年のようにそこでお花見を楽しんでいます)
桜の花の映像は毎年のように撮っているのですが、デジタルカメラになってからは初めて。カメラが変わると色々と不便なことが起きて、これまでせっせと撮りためた花々や自然の風景などは使えず、また新たに撮りためなくてはならないこともその一つ。
真冬や真夏などの厳しい環境の中での撮影は大変ですが、今日のような気持ちよい中での撮影は何度やってもいいものです。
午後は、今日の主目的の撮影のために千葉に移動。
たっぷり7時過ぎまで、病院の一室で、難治性の癌をわずらい、死の淵から生還された方の話を伺いました。
と言うと何か深刻な話のようですが、その方はとっても明るく、温かいお人柄のしなやかな気持ちの持ち主で、何時間話していても少しも疲れず、却ってもっともっといろいろと伺いたいという思いが増してきて、当初の予定の時間をオーバーしてしまいました。
癌といえば私も大切な弟を食道がんで亡くした経験があります。
もう20年以上も前のことです。
あの時は本当に青天の霹靂というか、絶望の淵に陥ったことをまるで昨日のことのように思い出されます。
でも、20年以上前と現在では治療法も格段に進んでいるのですね。
ちなみにその方が受けた治療は重粒子線治療というもので、炭素イオンをピンポイントでがん細胞に照射することで、手術をしないで病巣をやっつけるという高度先進医療。現在はまだ医療保険が利かないのでかなり高額な医療費がかかりますが、効果は抜群とか、癌にはなりたくないですが、成人の二人に一人は癌になる時代。決して人事ではないし、私は祖母も父も弟もがんで亡くしているので、遺伝子はたっぷり。でも、癌になっても何とかなるのかなあと、かすかな希望のようなものが感じられました。
それにしても私の掛けているがん保険には、高度先進医療の特約はついていなかったけ・・・
その方が治療を受けたとき、ちょうど桜の花が満開だったそうで、それで午前は桜を撮りました。
桜は散り際が一番美しいといわれていますが、咲き始めは生命の息吹を一杯に含んでいて、その方に相応しい花のようにも思えたのです。
パチカメで撮った桜です。