以前から観たい観たい!と渇望していた映画、

『 Trishna 』 (トリシュナ)のDVDが発売になりました~いえーい









トリシュナ Trishna 渇望する愛の落日 [DVD]/フリーダ・ピント,リズ・アーメッド

¥3,990
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↑真ん中の、明らかにフリーダちゃんじゃないねーさんのヌード写真は蛇足だろ!
まったくもって腹立たしい!
官能で売ろうとするな!




おっと、失礼w



ヒロインのトリシュナを演じるのは「スラムドッグ$ミリオネア」で主人公ジャマールの
運命の女性を演じ、世界中の注目を集めたフリーダ・ピント。


$NORA Cafe 2号店





NORA Cafe の古くからのお馴染みさんならよ~く御存じの女優さんですね~♪
あの子やあの子のモデルさんですよ~wwwseisei





☆フリーダちゃんの以前の映画レビュー☆


ベル「スラムドッグ$ミリオネア」(忍者ブログ) ← HN違いますw

ベル「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」

ベル「Miral」







日本版見つかったので、Trailer貼っときます。









字幕なし











以下、映画のレビュー。


ネタバレ、アリです、すみませぬ。

映画観てみたいけどネタバレは困る!という方は、ここでサヨナラしたほうがいいかもデスsei






あらすじ――――


『 インド北西部、パキスタンとの国境があるインド最大の州ラジャスタン州。
父のホテル経営を引き継ぐ前に、最後の休暇としてこの地を訪れたイギリス在住のビジネスマン、ジェイ(リズ・アーメッド)はトリシュナ(フリーダ・ピント)と出会う。
父親が交通事故でジープを失い、生活に困ったトリシュナはジェイの元で働き始め、2人は恋に落ちる。
しかし2人の絆は、急速に工業化と都市化が進む地方都市の因習や教育の違いによって、引き裂かれる。
トリシュナは伝統を守って暮らす家族と、都会的な教育を受けた末に抱いた夢の間で、悲劇的な結末を迎えることになる。』






この「Trishna」は、英国の文豪として知られるトマス・ハーディーの「テス(ダーバヴィル家のテス)」(1891年発表)が原作となっているそうです。
1979年にナスターシャ・キンスキー主演で「テス」というタイトルで映画化されているので、
そちらをご存じの方も多いでしょう。
原作は19世紀の産業革命の頃を時代背景としていて、それを近代化の進む現代のインドの地方都市に置き換えて製作されたのがこの「トリシュナ」だそうです。







原作は未読なので、比較のためと勉強のためw、ハーディーの「ダーバヴィル家のテス」も調べてみました。




「ダーバヴィル家のテス」のあらすじ――――


『 ある日突然、父の家系が伯爵家だとわかった美しい少女テス(テレサ)は、近くに住む金持ちの家ダーバヴィル家に親戚と名乗り、援助を頼みに行かせられる。
テスはダーバヴィル家の持ち物である農場に奉公に行くことになるが、祭りの夜、女主人の息子アレックに犯され、情婦にされてしまう。テスは農場を出て行くが、戻った実家で子供を産む。子供はすぐに死んでしまい、テスはまた別の遠い農場に奉公に行く。

その農場には、牧師の息子だが農場主を目指しているエンジェルという青年がいた。テスとエンジェルは恋に落ちるが、テスは自分の過去を告白できず、彼との結婚を承諾できない。過去を告白した手紙をドアの下からエンジェルの部屋へ差し込み、何も変化の無いエンジェルからのプロポーズを受け入れるが、マットの下に入り込んで手紙が読まれていなかったことに気づく。結婚式の夜、とうとうテスはエンジェルに告白するが、エンジェルはテスを許せずに出て行ってしまう。

テスは故郷に帰るが、父親が死に、一家は困窮を極めていた。かつて自分を情婦にしたアレックがしつこく援助を申し出るが、テスは断る。しかし家賃を滞納して家を追い出され、ダーバヴィル家縁の地へ移るが、金がなくて家を借りることも出来ない。テスはアレックからの援助を受け、再び情婦として彼の元で暮らし始める。

時が流れ、テスを許したエンジェルは彼女を迎えに行くが、アレックの情婦となっていたテスは彼を追い返すことしか出来ない。だがアレックの言葉に激昂したテスはアレックを刺し、エンジェルを追いかけて二人で逃亡する。二人は各地を彷徨うが、ストーンヘンジのある野原で捕まり、その後テスは処刑される。』






なるほど。。。。

運命に翻弄される悲しいヒロインてやつですねー。

やっぱり美人ってのはそういう運命に陥りやすいんでしょうかねw





トリシュナと恋に落ちたジェイという金持ち青年はどうやら、「テス」でのアレックとエンジェル・2人の内面を同時に持つ存在として設定されているようですね。


そのジェイという人物、途中まで結構なナイスガイなんですよ。
まあ確かに「欲しいものは必ず手に入れる」的な、いかにも金持ち男的な要素は見え隠れしますが、どちらかというと、童話や少女漫画に出てくる王子様的な印象かも。
「王子に見初められた貧しい少女の玉の輿物語」ふうにストーリーは進みます。



英国の裕福な家庭に生まれ、言いたいことは好きに言い、欲しいものは総て手に入れてきたであろう彼と、貧しく、父親の命令は絶対で、常に受け身で家族の為だけに生きてきたような彼女。
そんな二人が出会い、恋に落ち、やがて手に入れた二人だけの生活。

初めての都会暮らしで、初めて自分自身のために「やってみたい」と思えることが見えて来始めた頃に、それを捨て、再び彼に請われての田舎暮らし。
しかも望まない形での彼との新たな毎日は、官能的で刺激をもたらしはするけれど、
いつしか少しずつ彼女の心に虚ろな影を落としていくことに。


都会で同棲している時は、あんなに楽しそうで幸せそうだったのに。
確かに都会での生活費も彼が出していただろうし、良い暮らしを与えてくれていたのは事実。
でもそれを望んでいたのは他でもない彼自身であり、少なくともその暮らしの時には同等に見えていました。


それが再びホテル主と従業員という主従関係に戻ってからというもの、どうにも不穏な雰囲気になっていき、しまいにはトリシュナは性的奴隷のように扱われ始めます。



関係が深まり、男がとうとうSの本性を現したのか、それとも、次第に傲慢で身勝手な欲望に目覚めてしまったのかは最後まで解らなかったけど、
笑顔の可愛らしい純朴な少女が恋と性に目覚め、幸せだったはずの毎日が退廃的になっていくのと比例して、どんどん不機嫌そうに、そして妖艶になっていくトリシュナが印象的でした。






私は映画版の「テス」も観てないし、原作も読んでないので、インドを舞台にした悲劇として観るしかなかったのだけど、確かにこの「トリシュナ」の物語は、唐突に悲しい結末を迎えます。
その唐突さが違和感を生んだというか、「え?え?何で??」ってすぐには感情移入出来ず、
観終えたときに「ぽかーん」としてしまった。。。




このラストに納得行く人は少ないかもしれない。
原作が悲劇で終わる以上、どうしてもそこ(悲劇)へ持って行かなきゃならないのは理解出来るんだけど、もう少し彼女の心の闇というか、どんどんダメになっていく2人の関係というものを、もっと丁寧にじっくりと描いて欲しかったという気はします。

トリシュナを演じるフリーダちゃんも、過去のどの作品とも比較にならないくらいに素晴らしかっただけに、余計にそこが惜しまれます。







でもね、頭からずーーっと離れないわけです。
どうして彼女・トリシュナはああすることを選んだのだろう、とか、
それこそ夜も眠れないくらいに色んなことを考えずにはいられなかった。。。

監督やフリーダちゃんのインタビュー記事を読んでみたり、「テス」についての記事を漁ってみたり、と私なりにこの「もやもや」を解明したくて、色々頑張ってはみたw





でもずーっともやもやと考えていて、ある時にふっと思ったんだけど。

はたから見てどんなに酷いと思えることでも、逆に「そんなに酷いことかなあ?」と思うことでも、「こと」を起こしてしまった人間の心の闇や衝動はその本人にしか解らないことですよね。
少なくともあの時の彼女は、ああするしかないほどの暗闇に落ちてしまっていたわけだし。
愛していただけに、憎しみも倍になってしまったってことなのかな。






でもそれを物語にする以上、ある程度しっかりと描いて欲しいと思うのは観客のエゴですかねw
それとも、唐突に終わらせたことで、観客にショックを与えて色々なことを考えて欲しかったのかな?
そうだとしたら成功してると言えるかもしれませんねーw









……っととと。

こんなふうに書くと、最終的な感想として、まるで面白くなかったみたいに思われてしまうかもしれませんねw


いえいえ、ラストがちょっと「え?唐突!」って感じただけであって、私的にはすごく楽しめた映画でした。
歴史的な寺院や城、牧歌的な田舎の風景などの映像も美しいし、
悲恋であれハッピーエンドであれ、ラブストーリーは大好物だしw、
ヒンディ語かどうかは解りませんでしたけど、英語以外の言葉を話すフリーダちゃんもおそらく初めてで、そこもすごく新鮮だったし、衣装も素敵だったし♪

ラストが賛否両論になっちゃうかもしれないけど、いい映画だったと思います、ハイayaハートいっぱい





しかし、古典を現代に移して物語を再構築する、というのはやっぱり難しいんだなー、と思ったです。






そうだ、ラストにも流れた主題歌をどうぞ♪ すごーく素敵な曲です。




これがねえ、衝撃的なラストの後で、
「あなたを愛してる あなたの美しさを」という歌詞のテロップが流れるんですよ。
それがもう、余計に切なくてねーQueenly







しかしフリーダちゃん。本当に素晴らしかった!
女優としてひと皮もふた皮も剥けたのでは?
本人は「すぐに事に反応する私と違って、トリシュナは常に受け身で自分を押し殺して生きているような女性で、演じるのがとても難しかった」と言ってました。
初めての本格的なラブシーンの撮影は決して快適なものではなかったけれど、
そんなシーンよりも、トリシュナの内面を表現することのほうがはるかに難しくて大変だった、とも。


ウィンターボトム監督は、10年ほど前に映画化を思いつきながらも、
イメージに合う俳優陣になかなか巡り合えずに映画化を断念していたそうで、
ようやく念願の主役ふたりに出会って、それはそれは大満足だそう。


ジェイを演じたリズ・アーメッドという人ですが、以前ようつべで何故かラップしてる動画に流れ着いて「?」と思ったことがありましたけどw、どうやらイギリスで俳優兼ラッパーとして活動している人らしい。
今後も色々と楽しみです。








次なるフリーダちゃんは、こちらも悲願の日本版DVDが今月発売になるコチラですねー♪


恋のロンドン狂騒曲 [DVD]/アントニオ・バンデラス,アンソニー・ホプキンス,ジェマ・ジェーンズ

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ウディ・アレンのドタバタなラブコメ群像劇らしい。
もうかれこれ3年くらい待ち続けているので、やっと!やっと観れるぜ!と嬉しくてたまらん♪

アンソニー・ホプキンスがチャラいハッスルじーさんを演じてるだとかでw、それを観るのも楽しみです。
あのハンニバル・レクターがハッスルじーさんですよ!これは観なくては!
愛しのバンデラス様も出てるしーーーラブラブ!


日本版Trailerもやっと出来ましたなー!





字幕なし ↓





うひゃー!セリフとかもう最高だー!早く観たーい音譜








そしてフリーダちゃんとバンデラス様と言えば、待機しているこちらでは父と娘を演じている模様。


アラブの王様とその娘(つまり彼女はプリンセス)なんですな。






これもねー、
「薔薇の名前」や「愛人(ラ・マン)」のジャン=ジャック・アノー監督作なんですよ!
なので日本公開もアリかなあ?なんて期待してたんですけどねー。
お蔵入りかもなあー♥akn♥









てなわけで、久々にちょっと重苦しい映画を見て「うーん、うーん」となってたNORAちゃんなのでありましたw




久々のNORAちゃん映画祭はこんな暗い映画でしたがw、次回はノー天気なラブコメ群像劇になりそうです。
「バイアグラを飲んでハッスルするサー・アンソニー・ホプキンス」なんてそうそう観れないと思うのでww
楽しみにしとこーと思いまーすakn








最後まで読んで下さったかた。

長々とお付き合い下さってありがとーakn




んーだば今日はこのへんでー♥akn♥sei