ストレスとは

外部から刺激を受けた時に、身体や心に生じる反応。

例えば、仕事で強いプレッシャーや緊張状態になった時に、生理的な適応が作用すること、といったところだろう。正しい定義は専門家に任せておこう。

 

日常生活を送る上で避けて通れないものがストレスだ。

何にストレスを感じるかは個人差があり、自分にとってはなんとも思わないことも、誰かによっては苛つかせてしまう要因になっていることもある。そのイライラさせたことを直接自分に伝えにくい、伝えること自体がその場のモラルに欠ける行為の時、相手にストレスを与えていることになる。

 

例えば、メシ屋に入って席に着くとしよう。店内は自分しかいない。後から1人の客が入ってきた。その客はわざわざ自分の向かいの席に座り、自分をニヤリと見たケース。

この時にどう思うだろうか。別になんとも思わない人もいれば、きめぇぇと思う人もいるだろう。

 

職場で、難しい技術のいる製品の製造に従事し、会社に大きな利益を生み出してきたのに、社長が怠けてきた挙げ句にハニートラップに引っかかってしまい、会社のお金を愛人のパートさんに横流してしまったケース。そんな社長から「もっと売上を伸ばしてもらわないと困る」と愚痴られた時にどう思うだろうか。社長の期待に応えるぞと思うのか、この社長はもうダメだと思いながら渋々納得するのか。

 

人それぞれ感受性や状況が違うので、どのくらいのレベルをストレスと受け止めるのか変わってくるように思う。

 

(ただ、職場のパートさんにめろめろになっている社長を信じて付いていこうと思える神経の持ち主がいるのかはナゾだ。)

 

 

 

 

ストレスを3つのレベルに分けてみた

 

Level1.適度なストレス

調べてみるとストレス応答は生命維持には欠かすことのできない生理的現象であることがわかった。この例えがあっているのかはわからないが、急に雨が降ってきたから傘を差すように、外部から突発的な刺激を感知した時に直ぐに対応することができるのは、交感神経を刺激してくれるからだ。

また、新しい分野に挑戦しようと計画を立て取り組み始めた時にも、やはり交感神経が働いてエネルギー代謝を促進させてくれる。

適度なストレスは規則正しい生活を送っていれば蓄積する心配もいらない。

 

Level2.過度のストレス

まったくのジョギング初心者が、一ヶ月後のフルマラソンにエントリーして完走する目標を掲げるとしよう。初日から毎朝20kmの走り込みを行う予定を立てた場合、おそらく初日の走り始めの50m付近で絶望的な心境になるだろう。

これは本人にとって、精神的・肉体的な負荷があまりにも大きいことをイメージして思い知るからだ。

これは極端な例かもしれないが、自分は日頃からこんな無謀な目標を平然と立てていたりする。

こんな無茶な野望を改善するには、とりあえず小さな一歩を踏み出してみること。するとすぐに実現不可能だと気付くから、Level2.過度なストレスを軽減して、Level1.適度なストレスまで引き下げることを考える。

ジョギングの場合、フルマラソンを完走することができる体力を作るために一体、どれくらいの歳月が必要で、どんなトレーニングをどれくらいの頻度で行えば良いのか調べる。期間を参考にして計画を立てる。筋力トレーニングを開始する。まずは1km走りきる。徐々に走る距離を伸ばしていく。規則正しい生活を心がけ、栄養バランスのとれた食事を摂り、飲酒は控える。決して無理せず、地道に継続させていく。

 

大きな負荷が重くのしかかっている場合は、計画に無理がないか、軽減できることはないのかを精査すること。ここで無理をしても怪我をするだけだ。Level2.過度のストレスだと気付いたら、一旦立ち止まって立て直そう。

 

Level3.慢性的なストレス

例えば、いまの仕事そのものにやる気や将来の希望も失ってしまったら、もう立ち直ることはできないだろう。

そのうち、朝ベットから起き上がれなくなる。

心と身体が出社を拒否するようになる。

 

慢性的なストレスに陥ってしまったら、その場から離れることが一番だろうと思う。周りは変わらない。変えられるのは自分だけである。

 

 

ストレス解消法

外部から何らかのストレスを感じ取ると、身体の中ではストレス応答が起きてるという。具体的には副腎皮質からコルチゾールが通常より多く分泌されて、抗ストレス作用の働きをしてくれる。ただし、慢性的なストレスによってコルチゾールが常に分泌され続けると免疫機能が低下するとのことで、ストレスを放置することは健康を害する行為に他ならない。

 

では、自発的にストレスを解消するには何をすればいいのか。

・運動

・睡眠

・マインドフルネス

・気晴らしになる趣味を持つ

・規則正しい生活

・時間をコントロールする

 

これらが挙げられる。

適度な運動習慣を取り入れて体と脳内をリフレッシュする。たっぷりと質の良い睡眠を摂る。炭水化物ばかりの偏った食事ではなく、タンパク質、脂質、ミネラルをバランス良く摂る。結局は、基本的なことを毎日継続していくことが必要。

 

Level3.慢性的なストレスを軽減するためにはどうすれば良いだろうかと考えると「時間をコントロールする」ことになるのかもしれない。時間をコントロールするとはどういうことかと言えば、24時間365日を自分の自由に使える時間にすることだ。自分の時間を24時間自由に使える人とは、フリーランスで仕事をしている人、仕事なんてしなくても潤沢な金融資産のある人、年金暮らしの人などいろんなケースが考えられると思う。

目標を持ち、自発的なストレスを与えることは健康面で良いとされているのならば、自分の時間をコントロールすることを目標にすることは理にかなっているのではないか。将来的には無能な上司と接することも無くなり、ハニートラップを仕掛けてくるバカをするりとかわし、何を聞かれてものらりくらりな人生。