中学生になった頃仲の良かったAちゃんという子が居ました。
その子と私はよく似ていると言われていました。
可愛い可愛いともてはやされるAちゃんを羨ましく思いました。
細く白く華奢で髪はサラサラ、お人形みたいとはまさにこの子の事だと思ってました。
でも私は元々グループとか興味なかったんです。
Aちゃんが可愛い可愛いと、取り巻きが近づいて来てるとすかさず自分の席に戻ったり
だんだんグループが出来つつあったクラスの中を
ただぼーっと眺めてました。
割と男の子とよく話してた気がします。
それをよく思わなかったのがAちゃんでした。
あからさまに無視してきたりなど
エスカレートしていきました。
昨日まで何も言われなかったのに
スカートの丈が短いとか
昨日まで何も言われなかったのに
スカーフの出方が調子乗ってるとか。
実にくだらなくて、
でも私も一端の中学生。とても悩みました。
Aちゃんのグループが一番強かったので、逆らう子はおらず孤立していきました。
でも他のクラスの子まで一緒になって、みたいな感じでは無かったので
昼休みは違うクラスにいつもいました。
それから、私は上級生からとても可愛がってもらえて
廊下ですれ違う時も「NACおはよ!」とか「NACちゃんおはよー」とか声をかけてくれる先輩が沢山いました。
それをよく思わなかった人がいたのか
そのグループの誰かが成りすまして書いた
ラブレターが下駄箱に入ってました。
字がどう見ても女子の丸字でとても悔しかった。
それ程人を馬鹿にしたいのかと思うとほんとに苦しくて。
その手紙を片手にワナワナ震えていると
そのグループの何人かが湧いたように近づいてきて、
すごいやーん!とか言いながら軽々しく話しかけてきました。
話したくもなかったので、一言も話すことなくすぐにその場を離れました。