現在、鉢植え栽培で、中生の温州みかん、清見(きよみ)、甘夏、ゆず、かぼす、レモンなどを育てています。紅葉も終わり、いよいよ冬間近になってきたので、寒さ対策をしておきました。

 柑橘類は寒さに弱く、日本で栽培する場合は、普通は、防寒対策を施す必要があります。南関東、東海、その他の温暖な地域では、防寒対策は必要ないと思いますが、それ以外の地域では防寒対策が絶対に必要です。南関東や東海であっても、山地では、防寒対策が必要になるかと思います。

 私のやり方は、鉢土の表面(地面)にわらを敷き詰めて、その上に石を置きます。石は、わらが風に飛ばされるのを防ぐために置きます。柑橘類は霜柱(しもばしら)が降りると元気がなくなるそうなので、わらを敷き詰めて、霜が張るのを防ぐというわけです。これはかなり効果があるそうです。

 また、果実には、台所の流しの三角に使う透明な小さなポリ袋をかぶせて、枝の所でしっかりと縛ります。ポリ袋にはあらかじめ千枚通しで小さな穴を数か所開けておきます。ポリ袋は、単なる寒さ対策以上のものです。冬の寒風にたびたびさらされると、果実の内部の水分はどんどん減っていきます。そうなると、収穫する頃には、中身がすかすかになってしまいます。透明なポリ袋は果実を乾燥から守ってくれるだけでなく、暖かい日光はさえぎらずに果実に届けてくれます。小さな穴を開けるのは、果実が窒息しないようにするための配慮です。ポリ袋は、以前、自分で考えついてやってみた防寒対策ですが、効果大でした。