姉はわたしの8つ上の63歳


(あと 5歳上の兄がいる)


今の時代、63なんてまだ若いよな







子どもの頃の8歳違いは

生きてる世界がまるで違って

同じ部屋だったこともあるけど

生活の接点は ほとんどなかった




わたしが小学校低学年だと

姉は中学生




姉の成人式のとき

わたしは小学6年生




旅行好きな母親が不在のときには

姉が全部の家事をしてくれた




そんな環境に甘えたままで育ったわたしは

結婚するまで洗濯は皆無

料理もしたことがなかった










姉と話題が合うようになったのは

わたしが23で結婚してから




姉には既に3人の息子たちがいて

初めての出産から

いつも相談に乗ってくれたのは姉だった




次女が生まれるときには

「なるべく上の子に目と手をかけてあげて」

「好きで上になるんじゃないから」

と アドバイスももらった




聞けば、

わたしが生まれたとき

もちろん嬉しかったのだけど

また親の目が自分から離れるのが寂しかったと…




8歳も違ってても

元気だったおじいちゃんおばあちゃんに

とても可愛いがられても

そんなふうに思うものかと衝撃だった




母親はとにかく忙しい時期だったから

余計にそう感じたのかもしれない










あれは 幾つのときだったか




電車に乗って上尾の水上公園へ

スケートに連れて行ってもらったこと




一緒に書店へ行き

絵本を買ってもらったこと




ほとんど接点がなかった時期

この二つはあたたかい思い出










お互いの子どもたちが小さい頃には

お正月やお彼岸、お盆

うちわ祭りや花火大会、一族旅行と

実家へ集合しては

楽しい時間をたくさん過ごしてきた




子どもたちの成長とともに

会う機会は減ってきて




それでも会えば尽きることなくお喋りして

同性の姉妹がいるっていいな…と思ってた










3人の息子たちは それぞれ結婚して

孫は7人




一昨年には

同居するため次男が大きな家を建てた










25年前から病気を抱え働けない旦那を

ずっと働き詰めで支えてきた姉




まだまだ働き詰めで大変そうだったけど…




息子たちや孫に囲まれ

やっと少しづつ楽ができるのかな…と思ってた










病気を抱えながら

これから先

どんな時間を過ごしたいのか




姉主体に考えられるよう

気持ちをフラットに持っていたいと思います