「縁」          

今年も「のぼかん」の仕事を通して、たくさんの出会いがありました。
ある方との出会いが別の出会いに繋がったり、また会いたいと思っても、なかなか会えない方もいれば、短い期間に何度もお会いする方もいたり…。このような出会いによってもたらされる繋がりを「ご縁」というのでしょうか。「ご縁」というのは面白いですね。
今日は、この「ご縁」の「縁」という文字を読み解いてみたいと思います。

「縁」
のぼかん六つの形分けでは、受け入れの形となり、常にテーマを求める姿勢があり、情報を受け入れては流すということを繰り返しながら検証し、その繰り返しが吟味する力になっていくと観ます。

次に字の理論で観ていきます。
一画目の「く」で先の事を視野に入れながら、情報の中から必要なものを取り入れ、不要なものは流します。その下に先の「く」よりも少し大きく、そして鋭角的な「く」を書き、先の事をよりしっかりチェックしながら情報の取りこぼしがないかも確認します。この終わりの部分を「ヽ」で閉めることで、ここまでの流れをまずは、しっかりと留め、次なる展開の根拠とします。
「幺」の下真ん中あたりから「丨」を下ろし、ここまでチェックした情報の中から要点を明確にし「丨」の左右に「ノ」「丶」を「丨」を書き、意思を左右に仕分け検証し、明確にした情報を、さらに集約して意思とします。
ここまでで構築された「糸」は、「幺」が上向きの方向性、下部「小」は下向きの方向性と、逆の方向性を持っていることから、冷静な分析力、判断力があると観ます。
「糸」で意思としたことを、革新の部の「¬」で新しい情報も受け止め整理し、不要なものは流します。「¬」の縦線真ん中辺りに向かって「一」を書き入れ、整理した考えを上下に仕分け、「ヲ」の底辺部を長い「一」で閉め、ここまでの流れを取りこぼしのないように、しっかりと受け止め整理します。「一」の真ん中辺りから「ノ」を書き、自身の考えの要点を無駄なく自分らしく表現しようとします。
続いて「ノ」の中心よりやや右上の辺りから「J」を書きます。「J」の背中の部分に丸みのある様子から、その表現、行動の様子は勝気さの中にも柔らかさ、懐の深さがあると観ます。「ノ」の下に「ノ」をさらに二本書き加え、自分の考え通りに表現、行動できているかを慎重に2回チェックします。その後「J」の右側に「ノ」を書くことで、逆の方向からも自身のあり方をチェックし「ノ」の根本から「乀」を書き、バランス良くデリカシーを持って表現、行動していくと観ます。また、革新の部が保守の部を向いていることから、表現、行動しながらも常に自分の基本とする思いや考えをチェックしている、心に留めていると観ます。

まとめますと「縁」は、先の事を視野に入れながら自分の考えを慎重に絞り込み、その考えから違わないよう最大限に自身の本意に従いながら、それを前提とした出会いに対する考え方であり、新たな世界の広がりを感じとるものであると読み解けました。

「縁」という言葉からは、「昔から続いているもの」「何かしら決められた関係性がある」という印象がありましたが「先に向かう自らの事」を、実は最も大切にしなければいけないのだということがわかりました。
そして、出会った方と、これからどんな風にお付き合いをしていきたいのかを決めるのは、どうやら自分自身だという事も文字から読み解くことができました。
ふだんよく使う言葉も、こうして向き合ってみると、自分が持っている印象、理解している意味合いとは違うことがあります。
「ご縁を大切にする」には、あくまでも自らの意思とした考え、行動であることが大事なのですね。

今年も、文字の世界の面白さ、奥深さを存分に楽しませていただきました。ありがとうございました。