ブログネタ:幸せってなんですか? 参加中メイド喫茶にいる時がいちばん幸せです。
まぁ、ここで終わらせてもいいんだけど、これだとせいぜい「もの言い」だろうからもうちょい書くわ。
俺は34年彼女ナシのグツグツに煮詰まった童貞野郎だ。
それについてはそういう生き方をしてきたのだから、今更恥じる気もない。
学生時代には友人と呼べる女子すらいない、色気とは無縁の生活を送ってきた。
職場はむくつけき男であふれる倉庫。事務の女性社員がわずかにいるものの接点は限りなくゼロに近い。
悶々とした生活を送る俺に、ある日友人が言った。
「メイド喫茶に行ってみようぜ」
「行かねえ」
即答で却下した。
当時の俺はある種の女性恐怖症といえる状態であったとすら言えるだろう。
まともに目を見て話せる女性は母親と近しい親戚くらいのものだった。
そんな俺に、メイドという「THE女の子」とも言うべきフリフリの可愛い服に身を包んだ女の子を近付けるなど、なんと無謀な行為である事か。
何か色んな意味で負けが見えてるのは言うまでもない。
しかし、だ。
友人は嫌がる俺を強引にメイド喫茶に連れていった。
俺はそれに感謝している。
いや、初めてのメイド喫茶は俺の中では何もかもが失敗だった。
メイドさんとはまともに話もできないしその姿を正視する事すらかなわない。加えて、店にいる間ずっと自分のむさ苦しい外見をメイドさんが馬鹿にしているのではないかと被害妄想に陥りうつむくばかり。
楽しいとは思わなかった。
ただ、最後、店を出る時に
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
と言われて、俺は思った。
いってらっしゃいと見送られたからには、いずれここに戻って来ねばなるまい、と。
それがたとえお決まりの挨拶に過ぎないとしても、また来店する事を許されたように思えた事が、俺の心の中に凝り固まっていた醜い部分を少しだけ溶かしてくれたのだ。
それからは友人が一月に一回くらいのペースでメイド喫茶に誘ってくるようになった。
どうも友人はメイド喫茶が気に入ったようで、それは俺にとっても良い流れをもたらしたと思う。
俺はまずむさ苦しい外見を直すべく服装や髪型に気を配り、おしゃれとは言わないまでも清潔感を感じさせる格好をするように心がけた。
まず被害妄想をなくし、メイドさんからの視線に慣れる所から始める事にしたのだ。
それは徐々に良い結果をもたらした。
何度か同じ店に通ううちにメイドさんから顔を覚えてもらい、親しく話し掛けてもらえるようになった。
初めはぎこちなかった会話も少しずつに自然になり、自分から話題を振ったり、ちょっとしたジョークも言えるようになった。
相変わらず目を見て話すのは苦手だが、それでも最初に比べたら格段の進歩だと思う。
こういう言い方は失礼かもしれないが、俺にとってのメイド喫茶は、女性との接触が無かった俺をまっとうな状態に戻す為のリハビリ施設のような存在だと思っている。
最近ではメイドさんと話していて楽しいと思える事が増えてきた。
勿論、メイドさんとご主人様という関係がバーチャルな物である事は自覚している。
それでもこれが、いずれメイドさん以外の女性と接する上で何かの役に立つだろう事を信じて疑わない。
だから、いつかリアルな女性との関係を築けるまでのかりそめの時間だとしても、俺にとってメイド喫茶にいる時間はとても大切な、幸せな瞬間なのだ。