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 金曜日の夜、Kはママと田んぼにカエルを取りに出かけた。でも、帰ってくると、Kが怒っている。なんでも、ママのせいでカエルが取れなかったという。小さいカエルを取ったけど、可哀想なので逃がしてやったら、その後は一匹も取れなかったらしい。でも、人に連れてもらって、感謝する気持ちも持たずに、自分勝手にぶち切れているのも、おかしい。
 で、次の日は、ママも疲れて、Kに付き合う気もなくなっている。「別に、7時半ぐらいやったら、一人で行って来たら!」と言った。確かに、湖西線を越えた当たりだと、住宅街から100m程しか離れていないし、暗すぎることもない。小学校の学区内とも言えるので、子供1人でも、おかしくない。最初、Kも、「じゃあ!言ってくるわ!」と強がっていたけど、家を出たと思ったら、すぐに帰ってきた。「暗いから、怖い!」と言ってる。一応、5年生なんだから、暗いから怖いと言うのも情けない。「じゃあ、たんぼまで、車で送ってあげるから、1人でカエルを探しといて、パパは家に帰ってストロングマンをしてから、15分後に迎えに行くから!」と言った。ストロングマンと言うのは、パパの週に一度のダンベルでのトレーニング。Kは、たんぼに1人残されるのが少し心配そうだったけど、ちょっとは勇気を出してもらわないとね。あと本人も、やっぱりカエルを取りたい気持ちは強いみたいで、渋々了承した。
 車でKを送って、たんぼの横で降ろして、パパは1人引き返して、家でストロングマンをして、すぐに迎えに行った。田んぼに戻って見ると、懐中電灯を照らして、何やら探している。車を降りて見ると、カエルの大合唱が聞こえる。Kは、「たくさんいる!ほら!」と田んぼの端っこにいるカエルを懐中電灯で照らして見せてくれた。あと、ちゃんと一匹飼育ケースに入れている。車に乗って、車の時計をみて、「15分って言ってたのに、20分経ってるやん!パパが行ってから、カエルはすぐに捕まえたから、あと、ずっと待ってたんや!」と言ってる。まあ、でも暗い田んぼで20分、泣きべそかかずに居たんだから、褒めてやっても良いかな。Kもやる気になったらできるんだから、今後も、どんどん、独り立ちさせていきたいよ。