2010/08/21
LEONです。
浅田次郎の小説で新選組に関する文庫本5冊を読んだことは以前アップしました。
壬生義士伝 上
壬生義士伝 下
輪違屋糸里 上
輪違屋糸里 下
そして
新選組読本です。
この新選組読本で数冊の関連書籍を紹介しているのですが・・・入門書として次の5
作品(文庫本6冊)を薦めているので、順次読んでいるところです。
子母澤寛の
新選組始末記 読了
新選組遺聞 読了
新選組物語 未読
のいわゆる新選組三部作と
司馬遼太郎の
燃えよ剣 上 読了
燃えよ剣 下 読了
新選組血風録 ほぼ読了
の計6冊です。
今は『新選組血風録』を読んでいるところで・・・ほぼ終了です。
その前に読み終わった『新選組遺聞』についてちょっと書いておきます。

子母澤寛の『新選組始末記』は、新聞記者であった作者が、生き残り隊士や壬生の八木家の
古老など新選組にゆかりのある人々から聞き込みをして、時系列に並べて小説風にしたものです。
語り手の記憶があいまいな部分もあり、一部に著者の作り話を交えながらひとつの話として
繋げているという意味では小説ということなんでしょうが、どちらかというと文学的要素には欠け
ていると言わざるをえません。『週間実話』なんかより、よほど実話的な記録書の価値があると
思います。
今回読み終えた『新選組遺聞』は、その聞き込み部分を、断片的な事件ごとに、より深く掘り
さげたものといえます。
従って時系列な流れより、個々の事件の詳細を知ることができ、すごく貴重な情報を得ることが
できました。
新選組が組織されたとき屯所として屋敷を貸していた壬生の八木家の当主は源乃蒸でしたが、
その子息為三郎に聞き込んだ話が臨場感があって面白く読めました。
特に芹沢鴨が同家で暗殺されたときの様子などはすごい緊張感が伝わってきました。
このとき芹沢の女お梅はともに殺害されているのですが、輪違屋の糸里天神や吉栄という
芸妓たちは助かっているんです。土方たちの首謀者は常識的には口封じに芸妓たちも殺害する
ハズなのに逃げているみたいで・・・そのあたりのよくわからないところをうまく創作して書いたと
思われるのが浅田次郎の『輪違屋糸里』なんです。