第35回 狂骨の夢 | ちょい悪爺LEONのブログ

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大阪フィルハーモニー交響楽団のファンで、その演奏会を中心に投稿します。写真撮影は公共交通機関を利用して行ける所を中心に復活しましたが、写真はインスタにpostしています。
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2010/05/23(日)
LEONです。
 
京極夏彦『狂骨の夢』を読み終えました。
3度目にしてようやく全体が理解できて・・・すっきりしました。
すごく面白いけど、すごく無理やりって感じもしました。
すっきりはいいけど、一方で相当疲労感を感じました。
 
古事記や日本書紀に書かれた神話のなかで有名な『国譲り神話』


オオクニヌシが地上界(葦原の中つ国)を統治することは、天上界の神意を反映していなかった。
地上界の無秩序を嘆くアマテラスは数度にわたり特使を送り込むがことごとく失敗した。
最後に特使になった雷神・剣神のタケミカズチは、オオクニヌシに国土の譲渡を迫ります。
オオクニヌシの子タケミナカタは力比べで対抗しようとして破れ、諏訪に敗走し命乞いをします。
『この諏訪から一歩も出ないから命だけは・・・』と。


奇祭といわれる御柱祭りで有名な諏訪大社
タケミナカタを祀っています。
 
さて、小説の話。
信州塩田平のある村で『ミナカタさま』を守り続ける南方一族。そのひとり南方朱美
物語の初めはその朱美が不思議な夢を見ているところです。
どうやら、他人の記憶が鮮明に混じってくるのです。
山村育ちなのに・・・房総の記憶が・・・しかも克明に。
 
じつは(ネタばれになるけど)これは朱美ではなく、民江という女なんです。
そう、民江は房総の生まれなんです。だから房総のことを鮮明に夢で見るのは普通なんです。
 
ある事件で記憶を喪失して、助けられたのち調べてもらううちに朱美になってしまうのです。
ともに造り酒屋に奉公していたときに、朱美のことをかなり知りえていて、その記憶がパラパラ
とでてくるのです。しかも回りは朱美と決め付けているのだから・・・。
 
海辺に引っ越して・・・波の音を聞くうちに房総生まれの民江の記憶が勝ち始めるのです。
 
タケミナカタの復活を夢見る神官たち。1500年の夢か。
滅びたはずの南朝復興を夢見る真言立川流信者たち。500年の夢か。
父思いの男。父はらい病。人骨を削って焼いて飲ませば治せるという迷信じみた夢。
 
みな骨にかかわって狂っていく・・・『狂骨の夢』
 
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