第3回 霊験お初捕物控 震える岩 | ちょい悪爺LEONのブログ

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大阪フィルハーモニー交響楽団のファンで、その演奏会を中心に投稿します。写真撮影は公共交通機関を利用して行ける所を中心に復活しましたが、写真はインスタにpostしています。
同時に当ブログにリンクを貼っていますので、そちらも見ていただければ嬉しいです。

2009/12/18(日)
LEONです。

3~4日前から、急激に冷え込んできて、大阪でも最低気温は0度に
なって、金剛山・葛城山もうっすらと雪化粧しています。

最近すっかり嵌ってしまった宮部みゆきの時代小説は、すでに新潮
文庫で6冊を読み終えました。

本所深川ふしぎ草子
かまいたち
幻色江戸ごよみ
初ものがたり
あかんべえ 上
あかんべえ 下

今日は・・・かまいたちの『迷い鳩』・『騒ぐ刀』で初登場した、普通の
人間には無い不思議な能力を持つ「姉妹屋」のお初が活躍する『震える岩』
について書き込みます。
これは講談社文庫なので見落としていました。
イメージ 1


題材は、根岸鎮衛『耳嚢』の巻の六『奇石鳴動の事』からで
あります。
忠臣蔵の赤穂浪士のあだ討ちの発端は、城中で浅野内匠頭が吉良上野介を刃傷する
に及んで、田村家庭先にて切腹したことであるのですが、これに対する解釈は様々
であって、作者宮部は新解釈にチャレンジしているかに思われます。

田村家では、この場で切腹した標しに大きな石を置いてあるのですが、この石が
夜な夜な鳴動するという設定であります。

さてこの『耳嚢』とは何なのか、Wikipediaでチェックしました。

『耳袋(耳嚢)』は、お奉行根岸鎮衛が佐渡奉行在任中の1785年(天明5年)
頃から亡くなる直前まで30年以上に亘って書き溜めた世間話の随筆集である。
同僚や古老から聞き取った珍談・奇談が記録され、全10巻1000編もの膨大な量に及ぶ。
内容は、公方から町人層まで身分を問わず様々な人々についての事柄などについてで
ある。岩波文庫全3巻、平凡社東洋文庫および平凡社ライブラリー全2巻で出されている。


で・・・お話は、下町で起こる2件の子供殺しは死人憑きの仕業とされるが、
宮部の忠臣蔵新解釈に絡む行き場のない霊とが結びついてくる、複雑な展開となって
ミステリーとしても引き込まれていきます。

面白いですよ。