第15回 続巷説百物語 その3 | ちょい悪爺LEONのブログ

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大阪フィルハーモニー交響楽団のファンで、その演奏会を中心に投稿します。写真撮影は公共交通機関を利用して行ける所を中心に復活しましたが、写真はインスタにpostしています。
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2008/01/07(水)
LEONです。

新年もはや一週間が経ちました。
とはいえ、仕事はというと挨拶回りがしばらく続き本格稼動には
まだまだの感じであります。
今日は水曜日なので彼女はお休みです。
家でも色々やらなきゃいけないお仕事があるようで、完全休養とは
いかないみたいです。ただLEONは彼女がお休みだというと
何だかご機嫌で安らいでいられます。
会えるわけじゃないのにねえ。

さて、
京極夏彦続巷説百物語読み終えました。
最後の2作品、死神或は七人みさき と 老人火です。

イメージ 1


イメージ 2


戯作者を目指し、全国を旅してその土地土地の奇談を聞き取りして
ゆくゆくは百物語として出版したい山岡百介が御行乞食小又潜りの又市
あるいは山猫回しのおぎん達小悪党の仕掛けに巻き込まれながら
知らず知らず手先として重要な役割を果たしていくのですが・・・。

LEONはなんとなくではありますが百介の戸惑いがわかる気がします。
そのことに触れる前に老人火の最後の部分、否、巷説百物語の最後の
部分を引用しておきます。

引用開始

夜空が真っ赤に染め上げられた。
『おぎんさん---』
百介の声は燃え上がる炎の音に掻き消されて、誰にも届かない。
パチパチと何かが爆ぜた。百介は叫ぶ。
『又市さん---』
影は一瞬止まった。
『あなた達が誰でもいい。最後に、最後にこの、勝手に死んだ馬鹿な
天狗達に---弔いの』
弔いの言葉をば掛けてやってくださいませ---。
百介はそう言った。何故か泪が止まらなかった。
八咫の烏は振り向かず、
しかし立ち止まって、
たった一言。


『御行奉為(おんぎょうしたてまつる』


と言った。


山岡百介が御行の又市の声を聞いたのは---それが最後であるという
ただ折口岳を下る際、百介は幾度か鈴の音の幻聴を聞いたそうである。
江戸に戻った百介は、生涯二度と旅に出なかったという。
百介はその理由を誰にも語らなかったそうである。

続巷説百物語 了


百介は小悪党一味にうまく使われる形で巻き込まれていくのですが、
闇の世界の者たちとのどきどきわくわくの接触が新鮮で心地よく、
しばらく会わないと、無性に会いたくなるのです。
でも、だからと言って闇の世界にどっぷり浸かるでもなく、彼らからは
住む世界が違うと一線を引かれていることに安堵するのです。
まだ百物語まで届かないものの、戯作者としての第一歩を踏み出し
先生と呼ばれるようになり別れを決断するのです。というよりは
彼らのほうが別れを決断したのでしょう。

40年の歳月を経て、明治になって百介は、昔の経験談として若者達に
語っていくお話・・・それが後(のちの)巷説物語です。

またまた引き込まれるように読み始めました。