第14回 続巷説百物語 その2 | ちょい悪爺LEONのブログ

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2008/01/02(金)
LEONです。

京極夏彦続巷説百物語を読んでいます。
四つ目に収録されている船幽霊を読み終わりました。

まず船幽霊についてはWikipediaからその解説の一部を引用します。

引用開始

柄杓で水を汲みいれて船を沈没させるなどと信じられた幽霊
水難事故で他界した人の成れの果てといい、人間を自分たちの仲間に
引き入れようとしているという。その害を防ぐためには、握り飯を海に
投げ入れたり、底の抜けた柄杓を用意したりするなどの方法が伝え
られている。土地により亡者船ボウコアヤカシなどとも呼ばれる。
同様に海の怪異として知られる海坊主も、地方によっては妖怪ではなく
船幽霊の一種とされる。
中略
江戸時代の奇談集『絵本百物語』では、西海に現れるという船幽霊を
平家一門の死霊としている(画像参照)。

イメージ 1


平家は壇ノ浦の戦いで滅びたことで知られるが、関門海峡の壇ノ浦・
和布刈間(早鞆)の沖では甲冑姿の船幽霊が現れ「提子をくれ」と言って
船に取りついてきたといわれる。柄杓を貸すと船に水を汲み入れられる
ので、船乗りはこの海を渡るにあたり、椀の底を抜いて供えておき、
船幽霊にはそれを渡して凌いだという。あるときに霊を憐れんだ法師が
法会を行い、この怪異は失せたという。
引用終り

参考 鳥山石燕 今昔画図続百鬼 より

イメージ 2


さて、この物語は巷説百物語に収録されている芝右衛門狸の事件から
行き掛かり上、考物の百介山猫回しのおぎんとともに、四国は阿波、
讃岐、また阿波から土佐へと2ヶ月にわたり旅をしていく物語です。
考物というのは子供相手のなぞなぞ話のことで、
山猫回しというのは人形使いのことである。

あらすじを書いちゃ身も蓋もないので遠慮しますが、いつものように
ちょっと気になる部分を引用いたします。

おぎんは土佐に用があるらしい。百介も土佐に興味をもっている。
諸国の奇談怪談を百物語にして出版したい百介は、土佐の
七人みさきという妖物について確認したいことがあったのです。

そこでこのみさきについての記述が興味深いのです。

で、引用します。

そもそも、みさき---御先御前御崎先鋒の意であるという。
ならば先触れとして訪れる山の神や水の神の眷族(けんぞく)
ことである。これは心霊のような存在である場合もあるが、熊野の
八咫烏(やたがらす)八幡の鳩などと同じように小動物である
場合もある。多くはのような獣のことであるようだ。勿論、
突端のの意とも関わりがあるだろう。美咲などと字を変えたり、
おんざきと読む場合もある。みさき狐などは憑物の類である。
ならば憑物とも関連がある。いずれも簡単なものではない。
だから判り難いものではあるのだ。
中略
ただ、その中でも七人みさきといった場合は、また様相が変わる。
引用終り。

そして、
伊予には七人同行 あやかし
同じく伊予に七人童子 あやかし
備州の七人みさき 縊鬼(いっき)・死神
土佐の七人みさき

現地に赴き、直接話を聞き回ってみたいという好事家の虫が
騒いだ・・・という仕掛けになっています。

そして、土佐に入り物部川を遡り、物語は佳境に入っていきます。
ぜひこの物語も映画化してほしいなあと思います。
テレビドラマだとシリーズ化して放映してほしいなあと・・・。