さつき盆栽・花後の剪定
さつき盆栽・花後の剪定
いろいろな品種のさつきの花達が、
今年も本当に綺麗に咲いてくれました。
しかも、例年にも増して
花の開花の寿命が長くて、超早咲きの品種が
この間まで咲いていてくれたのは嬉しい限りでした。
そんな花達に来年も綺麗に咲いて貰うための作業が
これから始まります。
つい、惜しむ心で枯れ果てるまで花を眺めていたい気持ちは
理解できるのですが!
盆栽の樹勢の為にも、
まだ花を摘むには惜しいなと思う位の時に
選定してしまいましょうか!
今回は、
枕崎南楓会さつき盆栽花期展で
たいへん個性のある樹形と丹精込めた培養管理が
目を引いた <I 氏所蔵> の <雪中の松>の
花後の剪定をご紹介いたします。
まずこの盆栽の全体を眺めた時、
花優先で 枝が整理されておらず、枝の動きがバラバラです。
しかも枝棚も大分込み合っているようです。
このままでは、随分重苦しい感じです。
さっそく、剪定作業に取り掛かります!
まず、右の各枝棚、後ろの方の枝棚を
他の棚とのバランスを取りながら
思い切り透かしていきます。
樹冠部は、
特に雪中の松特有の葉が
捲きこんだ重い感じなので透かした後、
針金で枝を広げて空間を作ります。
左の各枝棚
剪定が完了しました。
まだ切りっぱなしで格好がつきませんが、
大分透かされました。
このあと、元気な新芽が出てきますので楽しみです。
開花で消耗したさつき盆栽たちに
感謝の気持ちを込めてお礼肥えもあげましょう。
それと忘れてならないのは、薬剤散布です。
気温の上昇とともに害虫たちも大活躍の季節です。
2週間ごとに散布出来たらいいですね。
もちろん、可能な方は毎週でもどうぞ!
さつきの花は、
夏に花芽を持ち、1年近くかけてゆっくりと開花の準備をします。
花の季節だけではなく、年中の培養管理が大事ですね。
よく、花が咲かないと
相談に来られる方がいらっしゃいますが、
薬剤散布が徹底されていない事が多いようです。
もちろん、お水は乾いたらたっぷりとかけてください。
さて剪定が終わりました!
明るいお日様の下、たっぷりと灌水し
剪定した後の新芽が勢いよく出てきてくれるのを
楽しみに待つことにいたしましょうか!
さつき盆栽・花後の剪定