こんにちは。
最近よく話題になりますJリーグの秋春制の移行について書いていきます。あくまで個人的な見解でございますので、賛否両論あるとは思いますが、いち観戦者としての意見を述べていきます。
昨今、日本プロサッカーリーグ協会(Jリーグ協会)がJリーグの秋春制移行を唱えています。しかしメリットもあればデメリットもある中で、話がなかなか前に進まない状況です。新しい事をするには、反対意見が出るのは当たり前で、以前のままでいい事が多く、多くの関わる人がその様にした方が良いと思えば、話は一気に進みます。
Jリーグの2シーズン制が去年から始まりましたが、私はずっと反対派です。すべてを否定する気はないですが、チャンピョンシップの導入が一番の反対意見でありました。シーズンを2つに分けようが何しようが良いのですが、チャンピョンシップの導入によって、シーズンを早く終わらせなければならず、過密日程になり、サポーターの移動も大変ですが、それよりも選手のパフォーマンスの低下が著しく目立った為、試合の面白さなどが半減してしまう事が起きました。以前から、協会はベストメンバー規定など打ち出し、天皇杯・ナビスコカップ予選などでのターンオーバー(選手を入れ替えずっと出てる選手を休ませる方法)を実質禁止しました。
それにより、出ずっぱりの選手が増え、ケガなどが増えていく状況を生みます。その上過密日程になり余計にチームを圧迫していく。またその過密日程が、春先であればまだましですが、一番きつい夏場の連戦や、シーズン終盤にカップ戦(天皇杯・ナビスコカップ)などの試合が増える。あげく去年のガンバ・レイソルの様にアジアを勝ち抜いていくと、さらに過密日程&長距離移動。
そんな状況にもかかわらず、チャンピョンシップ開催で、試合数を増やす・・・・
チャンピョンシップも、前期・後期のチャンピョンだけを競わせるか、前期・後期・年間勝ち点1のみの大会にするなど重みを付けないと、意味がない気がします。
このチャンピョンシップは、もって2年~3年でしょう。今年また問題が起こりうるチャンピョンシップをもっと見直すことが必要でしょう。そんなにお金が欲しいなら、もっとスポンサーを見つける事や、魅力的なコンテンツにする方法を模索しましょ。
そして本題の秋春制移行。メリットは、ヨーロッパのカレンダーに合わせることで、選手の移籍がスムーズになる事で、Jリーグチームもチームを作りやすくなる。シーズン中に主力が移籍するより、オフシーズンに移籍する方が、チームは作りやすい。そして国際Aマッチデーが多い夏から秋にシーズン序盤を持ってくることで、シーズン終盤に選手が抜けにくくすることが出来る。
しかしデメリットとしては、今までやってきたカップ戦(天皇杯・ナビスコ杯)の日程を変える。またACLの日程が今のままであれば、秋に決勝が行われることで、オフを挟まざるをえない。これはオーストラリアのチームがカレンダーが合わずに今この状況になっている。そのことでアジアを勝ち抜けるのか・・・・そしてAFCがカレンダーを変えるのか?になってくる。
また降雪地域ではどうするのか?ドイツなども降雪地域ではあるが、日本のスタジアムはまだまだ陸上競技場が多く、屋根が無いスタジアムが多い。札幌はドームであるが、山形・新潟・長野・松本・甲府など過去に大雪で中止になったことのあるチームがあるのは事実であり。冬をまたぐのはそれだけ、開催リスクがあり、また除雪などはチームがするのであれば、コストが跳ね上がる。そこを協会が一部でも負担するのかどうなのか。ウインターブレークを採用しても、雪国は3月くらいまでは、残雪があるし、いつ大雪に見舞われるかわからない。
そのような状況で過密日程にならないか、公平制は維持できるのか?疑問は尽きない。
またサポーター目線から言うと、真冬にゴール裏で応援することの過酷さ・・・・その上座席で観戦するファン・サポーターはただじっと座って観戦になる。一度したことがあるが、なかなか耐えづらい・・・好きならば良いが、気軽には見に行けないと思うだろう。また年配者や、お子さんなら、寒さに耐えてみても、体調を崩したりするリスクを考えると、その時期の観戦者数は減少するだろう。
運営面・営業面を考えると、課題は山積みであり、裕福なリーグではない以上、簡単に秋春制には以降出来ないのが実情ではないだろうか?
その辺の説明や、課題克服の為の施策を説明してももらえない、協会には不信感しかなく、協会はどこを味方につけるのか、考えた方が良いのではないだろうか?一定の顧客(ゴール裏で毎試合応援するサポーターや毎回ホームの試合を観戦するサポーター)などは、どんなことをしてもチームを応援するから、離れないが、そうでない層は入れ替わり激しい。一番味方につけなければならないのは、前出の一定の顧客ではないか?そこが観戦しやすい環境であれば、新規のお客さんも呼んでくる。CS満足度(顧客満足度)がたかければ、リピーターを増やすことが出来る。それにはファン・サポーターはもちろん各チームの努力もそうだが、協会も努力し、三位一体で頑張らなければ今後のJリーグの発展は、ますます遅れをとるだろう。
そんな中、協会が嫌われている状況を何とか回復させなければ。それがまず第一の仕事ではないだろうか。机上の空論でなく。真冬に来賓・VIP席などの温かい場所でなく、外の席で試合を見て一般のお客さんの気持ちを少しでもわかって欲しい・・・・
協会に期待もしているので、今後どのような施策を打ち出すか、楽しみである。