1/10  3goodthings!

 

1.今日から学校もスタート。いよいよ今年の始まりという感じ。昨晩の内に準備を済ませ、

朝は余裕をもって送り出し。何も変わらないようで、リセットって大事だよね。

 

2.講座の内容を考えている。言葉にしたことがないことを言葉にする作業は

とても時間がかかる。でも必要な時間。

 

3.昨日保育園の図書委員父母で会合。新規購入本についての話し合い。

いろんな人のおすすめを聞いて、とても癒しの時間。早速読みたい本を買っちゃった(笑)

 

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こんばんは!

 

作業療法士の杉本美穂です!

 

 

ワーキングメモリーの続きです。

 

 

 

さて、昨日お話したワーキングメモリー。

なんでいきなりワーキングメモリーだったんだろう?って思ったけど、たまたま復習したんだった笑




興味がある人はお付き合いくださいね。





メカニズムとしては、実行系と呼ばれる統括センターと、視覚・空間的な記憶を司るループ、音声・音など聴覚的な記憶を司るループで構成されています。(もう難しいよね)





ザックリ、視覚的、聴覚的記憶のシステムのどちらを得意として使っているか、に個人差があります。

 

 

 



 

細かいところは一旦置いておいて、

そんな必要な記憶を一時的に保持しながら情報処理を行う機能である「ワーキングメモリー」は子どもたちの日常でどんな時に使われているのか?

 

 

 

 

朝起きて、着替えをして、ご飯を食べて、歯磨きをしてといういくつもの手順を覚えることや、

集団に行けば、朝のお仕度や自分のロッカーの場所を覚えて、片付けたり物の出し入れをする力もワーキングメモリーに支えられています。

 

 ・毎日していることがなかなか積み重ならない

・指示をわすれやすい

・課題中に何をしているかわからなくなる(時間がかかる)

 

など、覚えておく容量が小さいため、覚えておかないといけないことが多くなると、できなくなったり、やるのが嫌になったり、ということが起きている場合があります。






研究で分かっていることの中で私が面白いと思ったことは、成人の場合は、ワーキングメモリーは皮質と言って,脳の1番外側の部分が司っているのに対し、幼児期は皮質下といって、脳の1番深いところ(情動、感情を司る)が働いているそうです。






つまり子どもの場合は、感情的に大変だと感じるような状況では,ワーキングメモリーをうまく働かせようとした時に、負荷がかかっているかもしれないという点。(その点の科学的データはまだないそう)





さて一旦記憶に留めた情報を使いながらの作業が弱いかな?と感じることがあったら、





上の視覚系、聴覚系、どちらが記憶しやすい子かしら?という強みの把握ができるといいです!





それにより、

○視覚的な手がかり

手順書、マーク、見本提示など


○聴覚系の補助

状況の実況中継、指示をシンプルにする、やるべきことを「3つだよ」などと伝えておくなど





ができると、子どもたちも「できそう」という見通しがもてそうですね。






子どもの手伝い方は、専門知識でやろうとすると、

正直訳がわからなくなりますよね。






日々のことだし、いちいち知識と結びつけている暇

なんてない、、、





事件は現場で起きてるんだ!!!


と言う感じです笑





だから私は、発達障害だろうとそうでなかろうと、

「本人がこれならできそう」と思える程度にお手伝いすればいいと思っています。

ここで大事なのは、本人が「できそう」という見通しが持ててる状態、であるという観察です。

これはちゃんと相手を感じないと難しいです。

目に見えない部分ですね。





人はみな、自分で自分をより上に押し上げたい、高めたい潜在的なニーズを皆持っています。





子どもも大人もこれは同じだと思います。





私は子どもがとても小さい頃に、誰が教えたわけでも、やれと言われたわけでもないのに、できるようになりたい!という子どもから自然と湧き出るエネルギーに驚かされました。

担当させてもらってきた、全ての子どもたちがその姿から教え続けてくれていることでもあります。





勝手に、ほっといても、湧き出してるのです。

どの子もみなです。例外はありません。





人間の尊さだなーと本当に思います。





ただ、持って生まれた力には個人差があります。



自分で座ることが難しい子もいます、手が思うように動かせない子もいます、言葉でうまく表現できない子もいます、目が見えない子もいます、呼吸をするのがやっとの子もいます。





ですが、それぞれみんな上手く座れた時間が増えること、分かることが増えること、伝えられること、できることが増えること、一緒に遊べたこと、心地よさがわかったこと、分かってもらえたことが嬉しい。




自分をよりハッピーにしたいなって、みんな思ってます。





ワーキングメモリーなんて学術の話をしておいてなんですが笑、だからこそ、子どもを頭で分かろうとしすぎなくて大丈夫だと思うのです。

本人が伸びたい気持ちがすでに本人の中に、必ずあるという事実を疑わないで、





できない不安に襲われてそうな気持ちにだけ、

敏感でいてあげたら、他には何もいらないと

思ってます。





子育てや療育の専門書を読んでも、

不安がなかなか消えないのは、





子どもの感じているものが見えないから。





どの方向に伸びたいと思っているかは、

子どもが教えてくれています。




伸びたい気持ちがなくならないように、

持って生まれた力を本人が丸ごと愛せるように、

育っていけたら、大人も子どもも幸せですね。






別に私たちは正解を探しているわけではなく、

幸せに子育てがしたいだけ。子どもに幸せを感じてほしいだけ。親も子も幸せになりたいだけ。






ワーキングメモリーから脱線しましたが、、、




たまには学術的なことも話さないとね。

何屋さんか分かりませんので笑






ではまた!





杉本美穂