90歳を超えた母がいます。
息子の訃報を聞いた直後は、休職中の息子の様子を見てくると言って母に嘘をつき、
東京へ向かいました。
その後、東京で葬儀と住居の退去を全て終わらせて、九州に戻った日に伝えました。
母にとっては、可愛がってた孫だったので、ショックで心臓麻痺でもなられちゃ困ると思い、私達もかなり気を遣って、 1人にさせない方がいいだろうと、私の家に連れて来ました。
知らせた時は、かなりビックリして目は潤ませてましたが、思ったよりしっかり受け入れようとしてました。
しっかりどころか・・
2.3日私の家にと思って連れてきたのはいいとして、息子の訃報からの数日を説明し、大変だったと言いたかったのですが、返ってくる言葉といったら、
「あんた(私)は、まだいい。〇〇君が(夫)がおるんやから。お母さんなんか(母)、一から10まで全部1人で何もかんもせないかんかったんやから」
と、かつての自分の方が私より大変だったんだと何度も言うのです。
私の父、つまり母にとっては母の旦那も予期せぬ事故で突然亡くなりました。まだ私が幼稚園児だった頃で、兄と私の2人を女手一つで育て上げた、肝っ玉母さんではあります。
そんな母にとっては、今の私のような状況は、まだいい方だと思ってるのです。
何でも二言目には、私(母)の方が・・私の方が・・と
私はよく頑張ったよ・・と。
しまいには、
「メソメソしてどうするかね!
泣いとったって仕方ないんやから!
諦めるしかないやろが・・」
「あんたも、私と同じような運命たどっとるね」
さすがに、かなり憔悴していた私に対する母の言葉に、主人も口あんぐりです。
母の強過ぎる発言に、私はまるで正気を吸い取られていく感じでした。これではそのうち私が潰されて立ち直れなくなると思い、予定変更して翌日には帰ってもらいました。
もう少し気の利いた声かけができないものかと我が母ながら疎ましく思ったものです。
母はとにかく厳しい人で、私は昔から褒められた記憶もないし、慰めるとか、励ますとかいう行為もほとんどありませんでした。
甘えが嫌いで、人前では泣かないので、多分その後一人で家で泣いてるんだと思います。それならそれでいい。1人で勝手に泣いといてって気持ちでした。
泣き事の嫌いな母だから、
日常が戻りつつある最近でも、いつものように週1の母の付き添いは続いてますが、息子の話題にはなっても、母の前では私は絶対に泣けないのです。
癌になってしんどかった時もそう、息子に先立たれて人生のどん底まで来たなと思う今でさえも、
母は私に労いの言葉は一切ありません。
まあそれでも、私にとってはかけがえのない人ですけどね・・