11月4日

去年の今日は、朝から息子亡きマンションで、
退去の為の後片付けをして、
午後からは息子の職場の直属の上司、
人事課の課長が訪問して来ました。

この日が息子の会社関係の方に
お会いする初対面でした。

入社してからの職場での息子の仕事ぶり、
心の病で休職に至るまでの経緯など、
とてもこの日の数時間では
終われませんでした。

そして息子が心の病を患ったのは、
職場に原因があったからとしか
どうしても思えず、
別れ際には声を荒げてしまいました。

一年経った今もまだ、職場との話し合いは
終わっていません。
まだ我が家では、息子の死の後始末が
終わったわけではないのです。


一周忌の自宅への訪問客は、
すっかり減りましたが、
少しばかりの供花が届きました。

そして、遅れて届いた花に寄せられた
メッセージを見て、
涙腺崩壊してしまいました。


 〇〇〜!!いつも心の中に〇〇がいるぞ!!


息子の小、中、高と同級生で、

バレーも一緒だった友達からでした。


昔からちょっとつかめない不思議ちゃんで、

友達いるんかな?って思ってた子でしたが?


私から見ると、息子が時々彼の性格に振り回されてる節が見えてましたが、まあ息子の事なので、

うまく付き合えてたのでしょうね。


そんな彼は、息子の死後1番に連絡をくれ、

祭壇の前で涙を流し、私や主人にくれる言葉にもいつも愛がありました。

そして遠方にいる為、花を送ってきたわけですが、ありきたりな挨拶だけでなく、

こうして気持ちを示してくれました。


何だかこの数日、

孤独と寂しさとフラッシュバックに

耐え忍んでいる今の私の心に、

ポトンと一滴の特効薬を

注いでもらったような気持ちになりました。


遠くでこの日をちゃんと覚えていてくれて、

自分の気持ちを恥ずかしがらずに添えてくれた

彼の行為が堪らなく嬉しくて、

救われたひとときでした。


枯らさないように1日でも長く鮮度が

保てるようにお世話しようと思います。