金曜の夜は、主人と晩酌をします。

アルコールを飲む週末は、

息子にも小さなグラスに注いでやります。


今日の金スマは過去のTBSドラマの

印象に残る名シーン特集でした。

懐かしいドラマの1シーンがランキング形式で

紹介されました。


かつてキムタクが主演の日9のドラマ

「華麗なる一族」

当時は毎週欠かさず観てたけど、

もうストーリーほぼ忘れましたが、

最終回は父親と確執のある、息子役の

キムタクが雪山に1人訪れ、

自ら命を絶つという衝撃的な結末でした。


父親役の北大路欣也が、棺の中の

変わり果てた息子と対面。

父親に宛てた遺書がキムタクの声の

ナレーションで流れます。

棺の中のまるで眠っているかのような

穏やかな息子の姿を見つめながら

涙する父親。


この時主人が無言になってました。

我が家はいつもそれぞれの今日の出来事など

語りながらお酒を飲むのだけど、

主人はTVの方を向いたまま、

私を見ようとしませんでした。


私はすでに、そのシーンが息子の死顔と重なり、直視できず涙が止まらなくなったのですが、

主人もきっと目を潤ませたんです。

声も出せなくなるほど・・

きっと息子の最期の対面と重なったのでしょう。


主人の心情を確信したら、

私は余計に涙が溢れてしまい、

「こんなこと、あっちゃいけないよね」

と主人に言いました。

主人は声に出せず、

首を何度も小さく頷きました。


この1年、息子が亡くなってからも、主人はずっと明るくて、淡々とはつらつとしてました。

私だけが悲しみに浸ってましたが、主人もほんとは同じだけど、全く表に出さないだけなんだなと思いました。

今夜私は堕ちてます。主人のそんな心の動きを一瞬感じただけで、苦しくなりました。

夫婦で悲しんだらこうなっちゃうんだなと思いました。そうならないように、主人は我慢してるんだなって思いました。


ごめんね、パパ。

私ばかり泣いちゃって・・

ありがとね。


息子よ。

パパはちゃんと父親だった。

時々愚痴をあなたに聞いてもらった事が

あったけど、残りの人生、ママはちゃんと

パパに感謝していかなきゃね。

またあなたがママに教えてくれたんだよね。