台湾でオーギョーチ(愛玉子)は植物名でありデザートは愛玉(冰|氷)なんだとか。
日本に自生するクワ科イチジク属オオイタビの変種らしい。※イタビ=イヌビワ
日本のイチジクは単為結果(実)性で受粉せずに実ができるが
本来のイチジクはイチジクコバチと共生する植物でオーギョーチも同等である。
非常に複雑な受粉システムのため正確に書くことは困難であるが以下に示す。
イチジク属には花柱の長い雌しべと花柱の短い雌しべそして雄しべの3種類ある。
雌雄同株の花嚢には3種類全てがあり雌雄異株の雌株には花柱の長い雌しべの花嚢が
雄株には咲く時期が異なる花柱の短い雌しべと雄しべの両方が入った花嚢がある。
花柱の長い雌しべはイチジクコバチの産卵管より長くて子房に産卵できず結実する。
花柱の短い雌しべはイチジクコバチの産卵管が子房まで届いて産卵し実は餌となる。
温帯性のイヌビワは翌年雄コバチが先に羽化し(羽はない)雌コバチを探して交尾
後から雌コバチも羽化して雄花の花粉を身に着け飛び立ち若い花嚢に潜り込み産卵。
以下野の花さんのお気楽日記から写真の無断転載です。
兵庫県立淡路景観園芸学校のオオイタビ
オオイタビの雄株の花嚢
イチジクコバチが出入りする穴の付近には雄花が
雌コバチが来年穴から出て飛び立つ頃には花粉で一杯のはず
イチジク属の品種ごとにペアとなるイチジクコバチも異なっており
オオイタビの変種のオーギョーチがオオイタビコバチで受粉できるかどうか不明。
ということで今のところ日本ではオーギョーチを育てることは出来ない。
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