現在日本の発電は化石燃料に大きく依存していてLNGと石炭で3/4を占める。

太陽光発電なども増えているが森林を伐採して建設したら本末転倒である。

「テネット/TENET(2020)」で見たデンマークの風力発電は環境負荷によさそう。

冒頭に書いた石炭は3億年ほど前の古生代石炭紀に繁栄したシダ植物の化石なのだが

なぜこの時代に集中して石炭ができたかちゃんとした理由がある。

4億年以上前シルル紀末期にリグニンという木質を合成できる植物が誕生し

続くデボン紀石炭紀に大きくなったシダ類の大木が繁栄を極めたのだ。

 

大きいことで光合成を効率的に行うことができ酸素濃度は35%まで上がったらしい。

重量の30%を占めるリグニンは分解されず石炭となり二酸化炭素を固定化した。

※酸素濃度が高いので山火事も多かったが湿地帯なので効果は限定的であった。

 

流れが変わったのが石炭紀末期の白色腐朽菌(いわゆるキノコ)の誕生である。

これによりリグニンも分解されるようになり石炭紀は収束に向かった。

※「スタートレック: ディスカバリー/Star Trek: Discovery(2017-)」では

胞子ドライブで高速移動するが実際森林は白色腐朽菌の菌糸に覆われている。